大きな通りに面していない、寂れかかったコンビニに入った。アルバイトと思われる女性に覇気がない。適当に雑誌コーナーをうろつく。茶髪にミニスカートの女が大きな声で電話をしてうるさい。アルバイトの女性よりも若いだろうか。「マジで?ありえなくない?」立ち読みはすぐに切り上げて菓子を物色した。
レジが混んでいる。覇気のないアルバイトがのろのろと袋に詰めていた。やっと清算が済んで、僕は次の次。やれやれと思っていると、先の携帯の女が、電話で喋りながら、レジカウンターの中に入った。僕を見る。彼女もアルバイトだった。私服でいるのは、職務を終えてなお職場にいたからと予想する。レジを挟んで彼女の前に立ち、電話を終えた彼女の手さばきは早かった。あるいは社員とか店長の娘とか。