音楽でいうところのミクスチャー。16からなる短編はミステリー、SF、ファンタジーが混ざる。ユニークな設定、まずその発想があまりに豊かで、心してかからないと置いてけぼりを食う。オチがしっかりしているためか、大衆娯楽のようでいて骨が太い。世界は、見聞の段階で既に創造、主観が入らないことはなく想像といえる。長けている。

奇想天外な作風のアヴラム・デイヴィットスンは、解説を読むと文章も奇想天外らしい。類を見ないという悪文は原文でのトライを欲させる。

アヴラム・デイヴィッドスン
どんがらがん