旧ユーロスペース、現シアターN渋谷にまだ行ってない。テーマが重いこと、知名度が高い役者が出演していないことで「ホテル・ルワンダ」は日本での公開が危ぶまれていた。しかし映画ファンの水木雄太氏が尽力し、4600人分の署名を集めるなどして、メディア・スーツ配給でシアターN渋谷にて公開となった。彼が現在、そのメディア・スーツで宣伝のアルバイトをしているということも面白い。

映画館に通いつめたため、司法試験に2度落ちたという弁護士の内藤篤氏も魅力的。名画座・シネマヴェーラ渋谷を作ってしまった。北野武やマキノ雅弘のレトロスペクティブを組むという。今年の目標は、ここや池袋の文芸坐、京橋のフィルムセンターへ通うこと。退路を断つために会員になろうと思う。

そのシネマヴェーラ渋谷と同じビルには新ユーロスペースが含まれる。特集上映にキアロスタミ、カネフスキー、カウリスマキなど相変わらずのラインナップ。「カミュなんて知らない」「ギミー・ヘブン」の両オープニング作品は見逃さない。

さらに同ビルはQ-AXシネマという映画館もある。こちらは上映作品から大したところではないと判断する。