特にこれといって用事もなく、レンタルショップを徘徊したついでに借りてきた映画を見てその後は読書を勤しもうかと午前中、といってもぎりぎり12時になっていない時間に起きて、そう思っていた。特にこれといって用事がないということは、ブログで映画と小説、計2つの記事を更新しようと、意気込んでいた。

テオ・アンゲロプロスの作品「永遠と一日」。この邦題は素晴らしい。数年前に鑑賞して、途中で眠ってしまった苦い経験があるが、映像はもちろんのこと「永遠」と「一日」という言葉のコントラスト、その美しさが焼きついている。僕はひどく無駄な一日を過ごした。

今日は、ビデオテープをデッキに入れることもなければ、読みかけの本しかも短編小説を手に取ることもなかった。それすらも億劫に感じたのだ。無駄に酸素だけを摂取して人類に申し訳ない程の一日だった。なぜそんなにもだるかったのだろう。いちいち理由を求めてみる。しかし言及しようと試みても、それすらももだるく、眠ることにした。