駅のホームから見える、面積が大きい広告に、活字は少なめで必要最低限の情報しか載せなかった。インパクトを与えるために。スタイリッシュに。ということだろう。生んだコピーライターは会心の出来のつもりなのか知らん。「ニッポンが嫉妬する、JAPAN。」いい加減、句読点の流行も廃れてほしいが、それも含めて鼻につく。うまくない。意味が分からない。鑑賞意欲は全く沸かない。わざわざ「ハリウッド映画」と銘打って、だから何だと。
「不思議な映画です。日本の文化や伝統なんて関係ない。ファンタジーとして楽しむとたいへんおもしろい映画です。」おすぎが寄せたこのコメントは、僕にはつまらなかったとしか聞こえない。「不思議」とは都合の良い言葉で、いかようにもとれる。「ファンタジーとして楽しむと」なんて、そういう見方でもしないと耐えられないとでも言いたげだ。依頼された任務をしっかりこなし、なおかつ自分のプライドも維持し、目利きの評判も落とさずに済む、そんなおすぎの仕事っぷり。