千葉ロッテの良いところしか出てこない。マリサポにはさぞかし痛快な2試合だっただろう。起用した投手は清水と渡辺俊介だけ。リリーバーは温存した。渡辺は的球を絞らせずに無四球完封、持ち味を存分に生かした。
堀と小坂を怪我で欠いてどうなることかと思ったら、シーズンでさほど活躍していなかった渡辺正人と塀内がそれをカバーする。ハワイアン・ベニー、コリアン・李、アメリカン・フランコの3色助っ人も見事に機能した。背番号7番西岡と8番今江は、5番堀・6番初芝の後釜として長きに渡ってロッテを支える雰囲気を持つ。細身で茶髪の西岡は女子に人気がありそうで、肩幅が広い愛称ゴリの今江は男子から支持を受けるような。捕手は里崎と橋本が揃って攻守に冴えた。5年連続3割の福浦がいて、シーズン途中から4番に座ったサブローがいて、大塚と諸積もいる。バレンタイン采配による日替わり打線が面白いようにはまる。
甲子園に戻って阪神は、中日が嫌というほど辛酸を舐めさせられた下柳を投入するだろう。抑える場面しか見ていないベテラン左腕を千葉ロッテがどう攻略するか。しかし抑えられたところで、まだ余裕はあるわけで。ロッテの先発予想も小林宏之、セラフィニ、清水と隙がない。