ガムラン バリ島は7年ぶりで、その時は空港で警備員に「喫煙所はどこか」と尋ねると、場所の説明が難しいと判断したらしく「エブリウェア」という答えが返ってきた。今では色々と警備も厳しくなっている。

空港に着くや否やタバコに火をつける。友人は「迎えに行けるかどうか微妙」と言っていたので、彼の姿がないことを確認してから移動手段を模索した。インフォメーションでシャトルバスは最終便が出た後だと聞いて、タクシーでウブドゥへ行くことにした。

ウブドゥを訪れたのもそれ以来で、街並を覚えているような、様変わりしているような、記憶は書き換えられて曖昧である。宿泊先のロスメンとは日本でいう民宿、アットホームな雰囲気で暖かく迎えてくれた。そこの人たちが「友人が空港まで迎えに行ったはずだ」と言う。すれ違いになった。宿で寛いでいる頃に彼らが戻ってきて、逆に迎える。

僕の友人とその恋人、彼女の友人二人と夕食に出かけ、さっそくナシゴレンを食した。身重を案じてタバコを控える。部屋に戻ってからさっそく一服。遠くからガムランが聞こえる。