昭和湯 三軒茶屋2-39-3
サウナがある銭湯は大抵の場合、水風呂も設置してあってそれはサウナ料金を払わなくても入れる。つまりのぼせた体をすぐに冷やせるので長湯ができるのである。
造りが変則的だった。サウナは浴室から出たところ、脱衣所から出入りする。シャワーと水風呂は脱衣所と面して、ガラス張りで覗かれる。まず、着替えている客や番頭と向き合ってシャワーを浴びた。僕も自分の流れというものが確立しつつある。まず髭を剃って髪を洗う。一旦、湯船に浸かる。体を洗って二度目の湯船。歯を磨いて締めの湯船。ジェットにバイブラと、浴槽を一度ずつ吟味する。その手順通り、水風呂も交えながら遂行した。
これは以前にも書いた記憶があるが、重ねてしつこく主張したい快感とは、水風呂に入るや否やキュッと睾丸の袋が収縮されること。体積が半分以下になる。ここの水風呂は小部屋のように区切られていて、そこだけ天井が低く、浴槽の上から水道のパイプが垂れ下がって、締めが甘い蛇口と打たせ湯の中間くらいの微妙な水が、湯船に向かって流れていた。それに打たれて全身を冷やし、また熱い湯に戻る。
超音波、ジェット、電気とある。電気風呂は苦手だが、今回は設定が弱めだったようで、肩まで浸かって堪能した。ピリピリと程よい刺激が、そういえば何に効くのだろう。