ギャラードから“劇場”を引き継ぎ、2代目を襲名した朝倉が早々にノックアウトを食らった。おかげで継投が早くなったが、チェンをはじめリリーバーが粘投して、辛くも引き分けに持ち込めた。延長までもつれた時点で負けを覚悟していただけに、勝ちに等しいドローである。落合監督の必死の采配が実を結んだ。横浜の三浦は今期開幕試合での川上との投げ合いも記憶に新しく、これだけ気迫のこもった球を放られたら9回2得点はやむを得ない。新記録となる両軍併せて9併殺でも、濃い内容の試合だったように思える。
山形2連戦は共に長い好ゲーム。ここは、住んだことはないが僕の本籍があるところでもある。冬はまさに「雪国」でトンネルを抜けるとそこは一面の耽美なモノクローム。しかし夏になるとフェーン現象で異様に暑く、そんな中での野球は過酷であり、選手は押しなべて汗を光らせていた。中日にとって、負けなかったことが大きい。明日が移動日であることも大きい。