エビフライを食べた。エビフライを見る毎に思い出すのが、中学か高校の現国の教科書に出てきた“えんびフライ”。その当時を一緒に過ごした友人と再会した時 にも、話の流れは忘れたが、なぜかそのフレーズが話題に上った。「えんびでねくて、エビフライ」と言うだけで、あるいはその一文を頭に思い浮かべるだけで吹き出してしまう。

ストーリーの大筋は覚えていても、作者とタイトルが記憶にない。食後、“えんびフライ”で検索をかけた。三浦哲郎という作家の「盆土産」という短編だと分かってすっきり爽やか。