とうぷ豆腐売りがラッパを吹いて練り歩いている。昭和の香りがして懐かしい。ラッパの音色は「とーふー」と聞こえる。もっと厳密に言うと「とーぷー」。彼らは複数いるようで、その音色に上手下手がある。不得手な者だと音程がずれて「とーぴー」となってしまっている。もしくは逆に半音低く「とーぺー」。熟練のなせる業のようだ。とりわけひどいと最初の「とー」さえままならず「とほーぴー」とビブラートがかかる。それはそれで微笑ましかったりもする。