山崎湯 そういえば夏至とはいつだったっけかと調べてみると、それは6月の21日頃でそろそろである。あとは日に日に陽は短くなるばかり。気候に思いを馳せると自転車に乗りたくなり、遠めの銭湯へと出かけた。

山崎湯 梅丘2-14-15

ダイナミックにそびえる煙突を根元から眺める。マンションに組み込まれた銭湯を新型、大規模な改造をしていないと思われる昭和的なそれを旧型とするなら、新型でこれほど見事な煙突はそうない。

温度調節が利かないシャワーが常だが、ここはなかなか熱い。ちょびちょびと浴びていると、温度が熱したり冷めたりと落ち着かなかった。浴槽は赤外線が施されたバイブラと超音波も兼ね備えたジェット。オプションが嬉しい。もっともらしい但し書きは、読むことに効能がある。

湯船に浸かりながら他の利用客を見る。これもまた銭湯の楽しみだ。白髪交じりの長髪が絡み合っている初老の男性がいた。浮浪者然とした容貌が、洗髪すると打って変わってまるで仙人になる。体も丹念に洗い、垢が落ちる様子は、見ているこっちもすがすがしい。

帰りは往路と1本ずらした道を行く。遅くまで営業している釣堀を発見した。住宅街に佇むそこは陽が落ちても煌々と輝いている。また別の日にとっておこう。