本を読まなくなった。活字離れが激しい。その理由に、行末から行頭へうまく移行できないことが挙げられる。同じ行を繰り返したり、一行飛ばしたりしてしまう。まあそれは言い訳であって、結局は面倒くさいのである。映画や音楽、コミック。それらはある程度思考を止めても垂れ流してインプットができるが、こと文章だけになるとそうもいかない。想像力と読解力を駆使するのは疲れる。要するに面倒なのである。

そんな自分を叱咤するべく、これを手に取った。詩人・荒川洋治編集で、森鴎外に始まり町田康で終わる。ハズレがない。短編集なのでサクッと読める。語彙の少なさ、文章の稚拙さも解消。と青写真を描く。一つずつ書評でもするとして退路を断つ。

著者: 荒川 洋治
タイトル: 名短篇―新潮創刊一〇〇周年記念
通巻一二〇〇号記念



4月22日
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