半月以上も銭湯に行ってなかった。だるさが抜けてきたので、タオルと洗面具を用意して足どりを弾ませる。
駒の湯 三軒茶屋2-17-13
煙突に妙なこだわりを持って写真を撮ってきたが、ここはマンションに組み込まれていてうまく撮影できなかった。大通りに面しているせいか繁盛している。中の広さは標準だが天井が低い。
今日はT字剃刀を持参した。しばらく伸ばしていた髭を剃り落とす。しかし鼻の下は鼻のかみすぎで皮膚が弱くなっている。ここは痛そうだとひより、口髭だけを残してみた。まるで詐欺師である。鏡に写る自分を見るたびにやに下がってしまう。フリーでイージーなハワイのサーファーにはなれなかった。
水風呂がサウナの向かいに大きく陣取っている。湯船に長く浸かっても、これがあれば大丈夫だ。大粒の汗をかいて膝を笑わせながら水風呂に足を入れると、一気に汗が引いた。股下までが限界である。それにしても長湯ができなくなったものだ。サウナなど5分も無理だろう。電気風呂でも、体が硬直して指が開かなくなるという、前と同じ失敗を繰り返した。次こそは、絶対に入らない。
脱衣所には雑巾サイズの足拭きが散乱している。これに足を乗せ、ペンギンのようにちょこまかとロッカーまで進む。なるほど考えている。