栄湯 上馬1-31-9

高確率でのぼせるので、今日こそは率を下げたい。固く誓って臨んだ。

不必要なものを全てそぎ落とした、至ってシンプルな銭湯だ。余計なものは一切ない。平均の広さながら、シャワーやサウナがないために大きく感じる。浴槽もバイブラとジェットの標準装備。 インド系の外国人がいる。間にカランを一つ隔てたカランを陣取ったが、そこのシャワーの出が悪い。仮定インディアンの隣へ移る。彼は銭湯のマナーを心得ており、体を洗い終わると、桶と椅子を水できれいに洗い流していた。抜け落ちた髪すら残さないように、身の回りをも流す。ジェントルぶりが素晴らしい。

バイブラ風呂はなぜか専用のライトで照らされている。アピールどころはどこだろう。温度はぬるめでこれは長湯ができるぞと、泡で体を浮かして遊ぶ。泡の勢いで尻が水面に浮かぶ。と、長湯はいけないと思い出す。上がると足を滑らした。これはただ濡れていたからであって、決してふらついているわけではない。自己弁護をしても意味はない。