千代の湯 三軒茶屋2-12-7

繁華街の中にあるせいか、入り口まで狭くいびつな路地を入らなくてはならない。それに反して、暖簾をくぐると男湯と女湯が左右対称で真ん中に番台があり、天井が高く開放感がある。造りはいかにも銭湯といった雰囲気だ。

大概サウナが付いており、それは必ずといっていいほど有料だ。しかしここのスチームサウナは値段表記がない。恐る恐るサウナの扉を開ける。低音高湿を謳うだけあって、相当量の汗を誘導して喉を潤す。深呼吸が癖になる。次第にむせる。

ラドン石を通す湯船はかなり熱い。シャワーと浴槽を小まめに行き来する。それでも上がって体を拭き、服を着ても汗が止まらない。マメ山田に似た中年男性は常連らしく、脱衣所で一服をしてから浴槽に戻るという行為を繰り返していた。賢い利用法を学んだ。