響け!ユーフォニアムは北宇治高校吹奏楽部を舞台にした、京都アニメーションが手がけた作品。


見ろ、見ろ、と友人に今までさんざん言い続けられてきた作品である。また、幼馴染の進路など、身近の人々に多大なる影響を与えた。けれどもいつか見る、と言い続けて大分時が経ってしまった。


アニメにハマっていなかった時期に放送された作品なので、見る機会が今までなかった。ただあまりにも勧められるもんだから重い腰をあげて見始めた。

 

以下ネタバレ注意。

 

ダメ金

1期の最初の方は正直良さがわからなかった。

まず思ったのは、主人公の黄前久美子が性格の悪さ、無神経さを隠そうとしない点が新鮮だということ。序盤はその点しか魅力に感じなかった。高坂麗奈とこのままギスギスし続ける内容だったら逆に面白いなあ、とかそんな嫌らしい予想をしていた。


高坂麗奈の目覚めの一発、遠き山に日は落ちてほか、ところどころ気になるポイントはあるが、そこまで心を動かされることなく淡々と見ていた。

 

でも今思えば、序盤の淡々とした描写はリアルを追求する作品だからこそなのかもしれない。高校で出会ったばかりの関係性で人の心の奥底まで踏み込むコミュニケーションは起きえない。表面上の薄いコミュニケーションしか起きえないのだ。

 

愛を見つけた場所

1期7話後半、ひょんなことから物語が動く。麗奈が久美子を自分のテリトリーである大吉山に連れ出すシーン。秘めていた想いを明かし、久美子の顔をなぞる麗奈。中学時代心の底から悔しい思いをしている際に、とてつもなく傷つく一言を言った奴にこんな感情を抱くなんて、変態でしかない。ミステリアス女子が実は主人公のこと好きだったパターンはまどマギのほむらみたいだった。主人公への重い感情が後半に明らかになる所がモロにそう。

 

ここで、視聴者目線では他人に対して無関心に映る久美子が、心の窓を開け始めたように見えた。1期を動かし牽引していたのは間違いなく高坂麗奈なのである。1期において、高坂麗奈は間違いなくトクベツだった。


久美子と麗奈は百合ではないと思う。百合を求めるのはアニヲタの悪い癖だ。「ラブ」ではなく「ライク」なのだ。でも京阪電車内で肩で小突き合うシーンは年相応ですき。

 

コネクト

この作品は何故かまどマギの影がちらつく。偶にデザインがまどマギみたいなキャラがいる。夏紀先輩、麻美子ネキ、秀一もそう。タレ目のキャラは結構似てる。うめてんてー作品。

 

先輩や同期、後輩のために一歩引いたり、一肌脱ぐことができる、出来すぎた中間管理職の夏紀先輩。春先のやる気ない奴と同一人物なんだろうか。初登場時の印象と良い奴とのギャップがある点はまさしくまどマギの杏子。

 

高坂麗奈と吉川優子

デザイン面で京アニを感じるのはクール系の高坂麗奈とツンデレ吉川優子。沢庵眉はけいおんのムギちゃん。


協調を選ばず自分の実力と信念で先輩たちをねじ伏せに行く麗奈の姿はさながら第六天魔王である。そんな後輩の実力は大いに認めつつも、自分を救ってくれた香織先輩が好きすぎて、葛藤する優子先輩も愛おしい。人間味溢れた描写もこの作品の醍醐味である。

 

 「嫌な奴」

この作品には様々なタイプの「嫌な奴」が居た。


思ったことを口をついてしまう奴。他人に厳しすぎる奴。一線を引いて人に踏み込ませない奴。人にあたってしまう奴。頼りない奴。人が好きすぎて正常な判断ができない奴。一見良い性格に見えて無神経すぎる奴。人を引っ掻き回す奴。

 

でもその「嫌な奴」は結局誰かの目線の一つに過ぎなくて、他の誰かから見たら「魅力的な奴」に映る。様々な視点を与えてくれたのがこの作品なのかな。それぞれ一長一短で好きなキャラは居ないけど、好きな作品になった。


ふたたびトランペット

2週目の視聴も味があっていい。麗奈は背伸びしてる16歳感出てるなぁ、という感想になるし、優子先輩にも感情移入できるようになる。その時々で感想変わるのも面白い。


あすか先輩編が好きなので、いつか文が纏まったら公開します。