制作過程その②です
今回はアルミ板に穴をあける手法をいくつか紹介しながら制作過程を振り返っていきます
代表的なものは「電動ドリル」で金属用のドリルビットを付けて・・・というパターンですが、3~5mmのネジ穴をあけるにはいいのですが、直径6mm以上の穴となってくると使えるビットが売ってなかったりして難しいです。
アルミ板に120mmファン用などの大きなを穴をあける場合、私はエンジニア社の「ニブリングツール」を使っています。
1500円くらいでアマゾンとかホームセンターで売っています。
確かパッケージの裏に、「自作PCケースの改造などに!」みたいなイラストが載ってた記憶があります。
鉄板だと0.8mm、アルミ板なら1.5mm厚まで対応と書かれていますが、使う人の握力、体力などにもよります(笑)
写真は前面下部パネル裏に取り付ける120mmケースファンのアダプターを作っています
正確な寸法は不確かですが、10mm×20mm?のL字型のアルミアングルを加工しています
基本的には直線に切るものですが、120mmくらいの弧だと少しづつずらせばギリギリ切れます
カーブの仕上げは100均で買った金属用のヤスリで削って、耐水ペーパーを数種類使ってなだらかに仕上げます。
ファンを取り付けたところ↓
自作PCでいう通称「ミリネジ」とは、国際規格でいう「M3規格」のものを指し、
直径はおよそ3mm(弱)です。ネジを「通す穴」は電動ドリルの「3mm」であけ、ネジが止まる穴(ナットに相当する部分)はまず「2.5mm」の穴をあけたら3mm用の「タッピングドリルビット」を電動ドリルに取り付けて溝が付いた穴ができます。
直径10mmとか20mmくらいの穴の場合は、、
ステッピングドリルを取り付けます。
作例は直径16mmのスイッチ取付用の穴です。
少しづつ広げていくのですが、アルミなどの金属だと熱をもって熱くなりますので冷ましながら一段階づつ広げていきます。
アルミ板の中央に大きな円形をあける場合は、まず電動ドリルで5~6mmくらいの穴をいくつかあけて、ニブリングツールの先端が入る大きさを一か所開いたらそこから円形に切っていきます。
四角の大きな穴も同様に一か所に穴をあけて切っていきます
背面の拡張スロット用の穴をあけています
拡張カードを留める直角部分をL字のアルミアングルをカットして位置関係を確認
内側から見て、直角部分のカットする部分を確認して油性マジックでマークします
この部分をさらにニブリングでカット
再び裏側から確認したところ。
両端にネジ穴を切ってケース内側からミリネジで固定できるようにする。
拡張カードは少し外側からPCI-eスロットに差し込むため外側に余裕部分が必要ですから、さらに必要な間隔をカットしていきます。
また、L字のアングルで作った直角部分に拡張カードを固定するためのネジ穴をあけます
今更ですが、電動ドリルで穴をあける前に穴の位置をピンバイスなどを使って小さな穴(キズ?ヘコミ?)を付けてから、穴をあけます
実際に拡張カードをいくつか取り付けてみます
拡張カードを付け終えた後は外側の差し込む余裕部分がガラ空きになりますので、塞ぐ板を作り、取り付けられるようにします。
背面から取り外しできるようにプラスネジを二つ使って固定します。
見える位置にあるネジ全てに言えることですが、貫通したネジの先端が目立たないようにネジの長さをピッタリになるように拘っています。
今回は「穴の開け方」を中心に制作過程の写真をアップしてきました
このように、私のMOD PCでは使っているアルミ素材も板とかL字のアングルとかコの字のチャネルとか、入手しやすいシンプルな材料ばかりを使っていますし、使用している主な道具も安っすーーーい電動ドリルとか、安っーい手動の工具で作っているのです。
プロ用の機械や工具は置き場所も無いし、金も無いので使っていません(笑)
その③へ続きます