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日々の備忘録と仕事とフラメンコと…

主人と死別、小さな会社経営とバイトしながら呑気な一人暮らし中!フラメンコを楽しんだり離れて一人暮らしをしている新社会人と大学生の息子2人のお世話をしたり、介護も少々。お金はないけど自由奔放なアラフィフのひとりごと…




父の葬儀の形態は自由葬で。


我が家は無宗教だけどお経は読んでもらわないといけないのかな?そうしないとお葬式自体も締まらないのかな?とか考えながら葬儀会社の人と話し始めた。


そのことを話すと、


自由葬の形態ですね。


と。自由葬?初めて聞いたかも。だからお経もいらないし祭壇も通常の形とは違う。


そこから1つ1つどれにするか決めていった。棺桶はどれにするか、最後の着るものはどうするか、湯灌するのかしないのか、お通夜の食事やお葬式の食事の種類、祭壇はどのランクのものにするか…とにかく決めることが多かった。


お願いした葬儀屋さんはこの地域では1番の大手の会社で、担当の方の営業トークがうま過ぎる。私はそもそも営業をしていたから目線がそこ。「上手いこと誘導するなー」って。


技術畑出身の兄は誘導にまんまとのせられる。横から私がちょいちょい口出しはしたけど喪主は兄だしね。好きなようにね!


不謹慎だけど、やっぱり営業って面白い仕事だなーなんて思いながら聞いてた。目の前のお客さんを誘導し自分の思うプランにさせる。私はこういうのが大好き。点と点を繋ぎ合わせる仕事が大好物(笑)マッチングしたら大成功!またやりたいなぁなんて思った、こんな時だけど。


そう、自由葬!これはいいね!
お経もないし、司会の人に要望を伝えるとプラスαしてさらにいい感じで進めてくれる。だって決まりがないんだもんね。祭壇も洋風のお花にしてとても華やかになった。


父の好きだったゴルフコーナーも作った。ゴルフクラブやボール、ゴルフの時の写真を飾ったり。父のゴルフ仲間も沢山来てくださって、そのコーナーで盛り上がってた。


オーケストラが大好きな父だったからそんな音楽も終始流してもらったりね。まぁ、いいお葬式だったと思う。


病気になる前は
「お墓もいらないしお葬式もしなくていい!」
なんて言ってた父だけど、癌が酷くなるに連れてお墓はやっぱり必要…とかお葬式は…とか言い出した。


実際に死を意識するとは相当な恐怖なんだとその時に思った。私にはまだ分からないけれど、あの父が弱音を吐くなんて…その辺りから弱音を吐くことが段々と増えていった。


死を目の前にして…
どういう気持ちになるんだろう?人は経験のないことはいくら考えても寄り添っても理解は出来ないって思う。理解したつもりにはなるかもしれないけど本当に理解することは不可能。私は経験上そう思ってる。


だから理解してあげられなかったことはとても後悔してる。後悔したところで分からないのだけど、もっともっと考えてあげれば良かったと。この後悔をしっかり胸に刻んで母と過ごしたい。出来るのかな…出来ないかも…


これって私のまわりの全ての人に当てはまるよね。だから家族や彼、友達に対しても後悔のないように相手の気持ちを最大限に想像して過ごしたい。私なりにだけど…


さて、無宗教の我が家はお葬式の後の三日目、初七日、四十九日という仏式の考えも全くないから、お通夜とお葬式で全てが終わった。終わってしまうと呆気なく感じる。そんなもの?


でもこれでいい。毎日父のことを思い出したり話したりすることが1番の供養だと思うしさ。
人は忘れる生き物…だけど80年以上生きてきた人の痕跡はなかなか消えない。忘れることはないね、きっと。母ともっともっと話していこうと思う。