混迷を極める脱窒濾過です。
どのぐらい混迷かというと、読む記事によって以下ぐらいの差があります
・底砂を厚くしなさい/底砂を厚くしすぎてはダメ
・濾過バクテリアを投入しなさい/濾過バクテリアの投入はバランス取りが難しい
・脱窒バクテリアは、無酸素環境下で働く/酸素が無くては働けない
・脱窒バクテリア環境には、水流が必要/水流は不要
・脱窒バクテリア環境には栄養素となる炭素源が必要だが、炭素源がバラバラ
(みりん/砂糖/アルコール/生分解性プラスチック/...)
正直、投げだしたい気分もありましたが。。。
うまくできれば、これこそまさに私が求めていたものです。とにかく私なりの結論を出し、やってみるしかない。それが、もっと正直な私の気持ちでした
何をやるべきかが分からないときは、逆転の発想です。
まずは、やってはいけないことを洗い出すことから始めました
具体的には、数々の脱窒濾過記事の中で、実際に試してみた人の失敗例ばかりを洗い出してみました。
結果、失敗例に共通するものが見えてきました。ヤッタ
脱窒濾過バクテリアは、(好気濾過バクテリアと比べて)低酸素/低水流状態で働くことはどうやら間違いなさそうです。
だからといって、無酸素状態に近くしたり、無水流状態に近くしたりすると。。。
好気性濾過/脱窒濾過いずれのバクテリアでもない、第3のバクテリアが活動を始めるようです(脱窒濾過バクテリアが通性嫌気性バクテリアと呼ばれるのに対して、第3のバクテリアは偏性嫌気性バクテリアと呼ばれます)。
第三のバクテリアは硫化水素を作り出すため、魚やサンゴにとっての猛毒となり、最悪の場合、魚もサンゴも全滅してしまいます
「ぐへっ!」です。
脱窒濾過がうまくいかないぐらいは何ともない。
硝酸塩濃度が上がってしまったら、普通に水換えすればいいだけだからね。
でも、硫化水素の発生だけは絶対に避けねばならない。
それが、まず最初に解決すべき課題でした。。。
ちなみに、硫化水素は、温泉などでする硫黄臭、あの正体です。
少量なら、温泉気分を盛り上げてくれますが、大量に吸い込むと人間でも命にかかわるものなんです。
古くは、足尾銅山をはげ山にしてしまった事件などもあります。
さすがに、この私でも、この事件は歴史の中ですが。。。
つづく