『自律力』の中では、「上質な生活は内側の自律と生活への深い愛から生まれる」と語られています。
本質的には、厳しい自己管理があるからこそ、かえって自由な生き方ができるという考え方ですね。

では、その“自律”はどう作られるのか。
鍵になるのが「経」と「緯」という二つの漢字の考え方です。

01 経:変わらないものを持ち続けること

古代の織物では、縦糸が「経」です。これは最初に固定され、途中で動かない軸のような存在です。
『説文解字』にも「経=織の縦糸」とあります。

この“経”は、私たちの生活では「習慣」や「継続」にあたります。

運動を続けること
早寝早起き
読書を習慣化すること
仕事への積み重ね
家族を大切にする姿勢
自分の理想を持ち続けること

こうした積み重ねが、人生の軸を作るという考え方です。

02 緯:必要に応じて変化すること

一方で横糸が「緯」。これは経に沿いながら動き、布を形にしていきます。
つまり「調整」や「柔軟性」です。

同じ習慣でも、状況に応じて微調整することが大切になります。

例えば、理想のために一度方向を変えることや、
環境に合わせて学び方や働き方を調整すること。

また健康習慣でも、天候や体調に応じて無理をしない選択が必要になる、という考え方です。