スペインが銀行救済のための支援要請をEUに正式に行った。規模は4~10兆円である。週初は、スペイン銀行救済の方向に正式に動いたということで、好感して始まる可能性が高いが、すでにある程度織り込まれていた話であり、賞味期間は長くはないであろう。
ここで、投資家がちゃんと認識しておくべきは(これまで述べてきたことの繰り返しだが)、
①今回はスペイン銀行セクターに限定した支援要請であり、国家救済のための支援要請ではない。スペイン国家救済となると規模は30~40兆円とされており、マイナスインパクトは非常に大きい。今後は、中央政府・地方政府の情勢が悪化すると、国家救済要請に追い込まれる可能性が高くなる。
②救済資金は安全網(年内は高々50兆円)の一部を早速取り崩すことになり、安全網が十分か?という懸念につながりやすい。
③スペイン銀行に安全網の資金を取り崩して充てるだけてあり、欧州債務問題の根本的な解決には程遠い。
スペインが支援要請!!というヘッドラインに惑わされることなく、情勢分析を正確に行うことが、投資をする上で、大きな判断ミスを防ぐ第一歩となろう。
