矢野経済研究所によると2017年のオタクの市場予想規模は5,680億円。今後の成長も期待される。オタク系の活動を主催し、クリエイターの育成発掘を手掛けるオタクラウドの茶木盛暢(ちゃきしげのぶ)代表は「今後、オタク文化が成長していくには『個』が注目される仕組みが必要です」と話し、コミケに代表されるC2CやビジネスコラボをベースとしたC2Bを後押しするプラットフォームが不可欠だと断言する。コミックマーケット(以下、コミケ)とは同人誌販売会のことで、8月と12月の年2回開催され、総入場者数は100万人を超える。その経済効果は180億円にも上る。 昨年のコミケでは叶姉妹が出展者、いわゆるサークルとして参加し、Tシャツや写真集を発売。用意した3,000部が即完売するという盛況ぶりだった。ではどのようなプラットフォームが必要とされるのか。オタク市場の規模、内容、さらには仮想通貨「オタクコイン」も説明する。
実はこのコミケ、すでに40年の歴史を持ち、今ではコミックだけでなく自主制作の音楽CDやキーホルダーやタオル、バッグなどの関連グッズなども販売されており、幅広い層を巻き込んでいる。ここまで広がりを見せるコスプレだが、コスプレ衣装自体の市場予想は350億円に留まっている。オタク市場におけるコスプレの存在は大きく茶木代表は「コスプレを制する者がオタク市場を制すると言っても過言ではありません」と断言する。
茶木代表によると、「同人誌にせよアニメにせよコスプレとは切っても切れない関係があると思います。著名なコスプレイヤーの場合、ツイッターのフォロワーも芸能人に匹敵する人数に及び、商業的な活動で動く金額も1,000万円を越えるなど社会現象にもなっています。コスプレにかける金額は1人当たり平均で年1万8,526円。これはコスプレオタクを自認するコスプレイヤーの場合で、ハロウィンに代表されるライト層では4,000円程度だという調査結果もある。低価格帯の衣装はドン・キホーテやネットプロセカ コスプレ衣装が主要なチャンネルだが、一方で高級志向のコスプレイヤーもおり、10万円以上をかけることも珍しくない。コスプレイヤーはモデルやアイドルとして活躍するなどオタクだけでなく一般の方にも影響を及ぼす存在になっているのも注目したいところです。またハロウィンの人気を背景にコスプレの認知度は上がり、その市場は拡大の一途をたどっています」と話す。コスプレに関してはVR(ヴァーチャルリアリティ)の分野でも進行している。ゲームはもちろん、キャラクターのコスプレ衣装を着せ替えて楽しめるジャンルではアバターに自分だけのコスプレを施し、それをリアルの世界でも実現しようとするファンも少なくない。