愛して止まない
愛して止まない人や
愛して止まないモノが
記憶に折り重なって
その人の生きた
軌跡を作る
愛して止まない
ひとつの曲がある
たぶん
私の今を作る
かなり大きな要素の
ひとつ
ラフマニノフ作曲
「ボーカリーズ」
ピアノと
ソプラノシンガーの
詩のない 歌
このシンプルな編成で
なんて大きな世界を
表現できているのだろう
20年前に初めて
この曲を聞いた
胸の中で
涙が流れる感覚を感じた
これが
「切ない」という
感覚だろうと
のちに気づいた
ショパンの
「幻想即興曲」を
初めて聞いた時にも
感じた感覚だった
坂本龍一さんの
「戦場のメリークリスマス」
ビリーホリデーの
「レフトアローン」
彼女の歌声
クリムトの描いた
「接吻」
マリーローランサンの
柔らかい色彩
これらの芸術作品に
「切なさ」を感じた日
愛して止まないモノの
リストノートに
名前が記入された
心が渇いたときは
そのノートを開く
潤って 満たされる
芸術作品には
心を満たして
くれるモノが多い
時代も越える
古くならない
たぶん
その作品に初めて
触れたその時代の人達は
新鮮さは感じただろう
でも 数十年が過ぎても
色褪せないのは…
きっと
新しさと今っぽさは違う
新しいとか
そういう価値観さえない
ラインを越えた
音楽や絵画
だったのかもしれない
でも
良い作品にあるのは
「その人らしさ」と
「説得力」
よく そう思う
そうある為には
創り手が
嘘や偽りなく純粋に
生きていることは大切
そして作品や演奏に
「芸」と「術」の
両方が存在しないと
成り立たない
芸とは
感性 センス 心 魂
術は
テクニック 基礎 基本 理論
どちらかだけでは
長い時代
多くの人達を
説得し続けることは
出来ない
私に作曲を
教えてくださった
「ヤーミン先生」の言葉
旋律を書くとき
ルールは
守らなくてはいけない
でも 人のエゴで
音を動かしたように
見える旋律は
良くない旋律
あたかも その音が
そのように動きたかったかの様に
書けた旋律
そして音楽は
良いモノである と
それと もうひとつ
良い音楽とは
心を夢の世界に
連れていってくれる
音楽である と
たぶん
「魂」を吹き込むこと
創り手として
忘れてはいけないことを
教えてくださった
…のだと思う
ある程度
音楽に携わっていると
理論や基本だけで
作り出せるようになる
でも「魂」が
宿っていない音楽は
人の心を打たない
そして 反対に
心を込めてる
やる気で 気合いでやる
センスが良ければ…
そればかりで
音楽の基本が
おろそかであるなら
それは やっぱり
音楽として
説得力が弱いし
音楽である必要はない
音楽として
説得させるには
「芸も術も」大切
愛して止まない
音楽 そして芸術作品
これからも
大切にしていきたい
そして
愛されて止まない音楽を
私も生み出して
いけるなら
本当に幸せになれる
まだまだ
探しながら
歩き続けよう
Mica

