続ければ人生

「現在、私は家事・育児に追われています。
しかし将棋はやめません。」

「女性が一つのもの傾ける情熱、
忍耐、それは男性に劣るとは思いません。」

「強さ、弱さは二の次です。
こんなに楽しい、深い、複雑な娯楽文化を
男性の独占物にしておくのは
あまりにももったいないと思います。」

「女性の皆さん、駒を握って
もっと楽しんでください。」

長年女流棋士のトップであった
蛸島彰子女流六段が好んで揮毫した言葉、
「続ければ人生」です。

ひふみん、こと加藤一二三九段が
2017年に現役最年長で引退した後は
男性・女性を通じて最年長棋士。

もっと詳しく知りたい方は
こちらを。
あなたに「指さる」将棋の言葉 カリスマの言葉シリーズ 20

 

さて、昨日、将棋の第76期名人戦第3局が
行われました。

思わずAbemaTVで見入ってしまいました。
誰が?家内が。

小3の息子の将棋の相手をしていて、
3月のライオンをコミックで読んだり、
映画を観たり、
そして実際の棋界の話題に触れるうちに
「おもしろくなっちゃった」みたいですね。

中継を見入っているのです。

確かに挑戦者の羽生竜王は「強い」。

臙脂色の着物と海老茶色の袴。
生で観たらこの色、どれだけきれいなんだろう。

対する佐藤名人。「あざらし」紋。
ズームでみると「かわいい」。
ただ刺繍は半端なく凝っていて。

 

 


終局間際。勝負の結果が見えていても
名人はまだしぶとく投了しない。

「負けました」の前の儀式、
リップクリームを唇に塗る。

それでも「言わない」。

何度も鼻をかみ、トイレに立つ。

「負け」を受け入れなければならない悔しさ。

何が悪かったんだろう、
どこが分かれ目だったんだろう。

感想戦のポイントはあそこだろうな、、、。

次は必ず取り返そう。

そしてまた鼻をかむ。

敗北を受け入れながら、
そして100年後も残っているだろう
対局記録を汚さないように。

終わりに向かって進む。



実はこの局面、優勢に立っている方が
「つらい」のです。

「勝ち」を逃がさないために
詳細に読み、抜けがないか、漏れがないか、
非常に繊細で、神経を使います。

本音は「はやく言え」、
「負けました、といえば楽になるぞ」。

羽生竜王クラスになれば
「ない」かもしれませんが、
実際に対局している時の偽らざる気持ちです。

なにしろ、一つ間違えば目の前の勝利が「するり」と
逃げ出すのですから。


コンピューターとソフトウエアと
インターネットの進歩で
将棋を学ぶため道具は標準化され
誰でも努力すれば一定水準まで

達するようになりました。

 

株もFXなどの相場、ドルコスト平均法の積立も一緒です。

あまり表には出ません(出せませんが)

相場で起死回生を図った人は大勢います。

 

そして生き残って起死回生を成し遂げた人たちは

例外なく「心が強く」「品格を大切」にする。

 

例えAIが普及しても

人間が勝つ隙間はいくらでもあるのです。

 

結局、「心の在処」が全てを決めるのです。

でも「心」は簡単に作れません。

ネットでの対局が顕著で、
自分が不利になると
「ブチっ」と回線を切ったり、
「負けました」のポチさえできず
放置して逃げ出したり。

なにしろ皆、プロもアマも

「自分が一番強い」と
思っているから(笑

自分よりも強い人と出会ったときに
どうするか。

自分より弱い人と出会ったときに
どうするか。

「続ければ人生」。
「勝っても」「負けても」、楽しく続ける。

あなたが続けていることは何ですか?