父の日の前の金曜日、塾(家庭教師のトライ)の面談に来ていた。中学受験はするつもりは毛頭ないが、学校の勉強についていくため、今回の主人公、小学校6年生の我が長男坊「りっちゃん」は、約一年前からトライに通っていた。トライの室長が数か月前に体調不良で来なくなったなどトライ側のハプニングがあって、昨年の暮れ以来の面談だ。
新しい室長と今回の主人公、りっちゃんの担当している先生、そしてりっちゃんと私の4者面談。
面談の冒頭、当たり障りのない学習状況が伝えられたあと、学習態度について室長から指摘がある。度重なる遅刻と、授業中の居眠り。
トライではレッスンのあと、毎回、先生から授業のコメントが書かれている紙をもらって、それを読んでいたので、知っていたことではあるがいざ言われると、りっちゃんに怒りの矛先を向けてしまう。室長からも、「マンツーマンで眠るというのは、相当な大物ですよ」とのこと。
そういった会話も終え、面談の終盤、私の方から「で、りっちゃんの学力は今どんな感じなんでしょうか?」と尋ねたところ、先生がバツが悪そうに、「平均以下ですね!」とのこと。
会議室の横に、如何にも塾らしく、高校の偏差値一覧があったので、「では、今のまま行くとこの辺の高校に通うことになるんですね?」と私が偏差値45近辺を指して聞くと、二人の先生が身を乗り出して、(なんてめでたい父親なんだというまなざしとともに)「いや、お父さん、この辺ですよ!」と最下層を指した。
学歴社会への反発もあり、妻と子供は自由に育てようとの共通認識のもと、ある意味ほったらかしにしていたツケが来たと同時に、りっちゃんへの怒りで腸が煮えくり返ってきた。