STRENGTH & CONDITIONING コーチ            パーソナルトレーナー 山本正平の思考メモ -2ページ目

こんにちは!山本です。

 

昨日行われた、陸上日本選手権男子100m決勝。

 

圧倒的な強さでサニブラウン選手が優勝。

 

一昔前なら10秒02の記録に歓喜してように思いますが、昨今の9秒台連発を見ているだけに「今日は調子悪かったのか?」なんて思ってしまうのは、何とも不思議な感じです。

 

ちなみに、メディアではサニブラウンくん、桐生くんなどが注目を浴びていますが、何を隠そう我が関西大学の坂井くんも6位と大健闘しました!(坂井くんと言っても、1回話したことがあるくらい、、)

 

本人も何かのインタビューで、ベンチプレスやスクワットの頻度を増やしてカラダが強くなったとコメントしていたし、ジムに関わる者としては間接的にでもほんの少しだけ貢献できたのかな?と勝手に思っておきます。

 

で、レースを見た感想は「圧倒的だな」と。

これはもう他の日本人選手は太刀打ちできないレベルです。

 

その強さの要因は様々ありますし、一つや二つの要因では語れないものの、僕が感じたものを二つお話します。

 

一つはネットの発達。

 

サニーブラウンくんがどうかは分かりませんが、、

日々学生と接していてもトレーニングやサプリメントに関する知識が多いこと。僕が専門学校に通っていた15年前(今の学生たちと同年代)に比べても余程詳しわけです。

 

僕はスポーツの専門学校、彼らは一般学生です。それでも、多くの学生はネットから情報を拾ってきて、それを試し試しに実践しています。それも当時の僕たちよりも数段高いレベルで。

 

何事も知識が結果を決めますから、これは過去に比べても大きな変化だと思います。

 

二つ目は、彼がフロリダ大学(国外)に進学したこと。

 

先日の日本新記録9秒97を出したレースを見ましたが、日本新記録なのに3着でしたね(汗)

 

1着の選手は確か9秒86くらい(多分、、)だったと思います。

日本新記録ながらボロ負けなわけです。

 

常日頃から、こうした屈強な選手に囲まれながら練習や試合をしていること。こうした環境は日本には絶対ないし、彼にとって大きな刺激になっていると思います。

 

日本にいれば9秒を切るのが難しいのかな?というマインドになりそうですが、国外には9秒を切る選手がたくさんいるわけで。

 

「俺もいけるんじゃないの?」

「俺もそこに近づきたい!」

 

といったマインドになるはず。

 

人間の思い込みってやっかいなもので、勝手に自分自身で限界を作ってしまいがち。国外に出たことで、そうしたマインドブロックが緩和せれたんじゃないかと感じました。

 

その他、ハーフゆえの遺伝的な要因やまだまだ伸び盛りでこれは途中経過にすぎなかった、と数年後には言ってるかもしれないけれど、、

 

とにかく彼は更なる成長が期待できそうだし、これからの陸上界を盛り上げてくれること間違いなしです。

 

今後も動向に注目していきたいと思います。

また、関大の坂井くんにも注目してくださいね!

 

では、またー!

 

 

 

こんにちは!山本です。

 

先日AbemaTVで放映された、亀田興毅VS那須川天心。

 

 

 

 

亀田選手は、現役中は賛否両論ありながらも抜群の知名度と人気があったように思います。

 

那須川選手は、今を時めくキックボクサー。天性の才能で実力は十分。

 

しかし、、

 

一昔前に比べて格闘技ブームが去ったとはいえ、知名度で言えば、、

知らない人も多いのではないかな?

 

前職のお客さまと会話中(確か5人くらい)に、「那須川天心」って知ってますか?と聞いたところ誰も知らなかった、、と言うこともありました(汗)

 

全てではないにせよ、その要因が以下の動画で語られているように思います。

https://twitter.com/ibitunapanchi/status/1142291131960418304

 

現役を退いた今だからこそ、こうした観点を持っているのかもしれませんが、これを現役中に考えてセルフプロデュースをしていたのなら、彼は相当なものだし、同い年としてかなり嫉妬心しちゃいますね。

 

「本当のプロ」とは、自分の得意分野に詳しいことではなくて、その得意分野を使ってどれだけ多くの人に貢献できるか?だと思います。

(いくらでも多ければ良いということではないけど、、)

 

自分の居心地のいい狭い世界に閉じこもり、その中で「あーだ、こーだ」と言っていても醜いだけ。もっと視座を高めていく必要がありますね。

 

これは、僕たちS&Cやパーソナルトレーナーにも全く同じことが言えるし、亀田選手のような観点を持っている人はほんの一握り。

 

「トレーナーの社会的地位を向上させたい」と言っている人は多いけど、その時にスクワットやベンチプレスのことばかり学んでいても何も変わることはなくて、それを知らない人、興味のない人にどうやったら良さが伝わるのかを考えなければいけないわけです。

 

S&Cならトレーニング好きだけを相手にするのではなく、トレーニングアンチな指導者や選手に向けて。

 

パーソナルトレーナー、フィットネストレーナーなら、運動が好きな人だけを相手にするのではなく、運動が嫌い人、本当に運動が必要な人に向けて。

 

良さや価値を伝えていくこと、そのための努力をすること。そして、その価値を広めていける人こそが本当のプロだと思います。

 

その伝え方に正解はなくて、亀田選手のようなやり方もあれば、もっと正統派なやり方もあるし、それぞれの特徴や性格に合わせて自分なりの方法で取り組めればいいわけです。

 

僕の場合は、こうして文章を書くことが一番しっくり来るように思うし、今後も継続して思いを伝えていけたらなと。

 

その他方法も視野に入れながら、自分の関わる周囲の方々に広く貢献できればと思います。

 

では、またー!

 

 

 

こんにちは!山本です。

 

今日は前回の続き。

 

■人を動かすためには、、645

https://ameblo.jp/fitnesstrainer-yamamoto/entry-12484536215.html

 

前回は、人を動かすため(行動を変えるため)には

「言葉と知識を教えること」が大切だと思うことを話しました。

 

そして、学生スポーツの指導においては、必要な言葉と知識を伝えたら、あとは学生たちに考えさせること。その過程で困ったときには手助けしてあげることがいんじゃないかという話だったと思います。

 

言葉と知識を得て考えた結果「やるか、やらないか」は本人次第。

「やりたい人はやったらいいし、やりたくない人はやらなくていい」。

 

チームワークの問題はあるため、全員がバラバラでは困りますが

それも含めて自分の在り方を考えさせ行動させることが、本当の意味での学生主体の活動だと思います。

 

で、その行動ですが

 

「言葉と知識を得て考えた」

 

わけですが、それを「やるか、やらないか」「行動するか、しないか」を

決めるもう一つの重要な要因があります。

 

それは「感情」。

 

理論理屈では理解しても、感情が動かなければ人は動きませんよね。

 

・嫌い

・辛い

・楽しくない

・先が見えない

 

などは典型的で、心の奥底にそうした思いがあるうちは主体的な行動は起きないわけです。

 

反対に

 

・共感

・感動

・楽しさ

・未来が明るい

 

などは、行動が起こりやすいように感じます。

 

共感を生むため、感動を生むためには、人間同士の結びつきが大切だと思うし、「コーチ>選手」と言った昔からはびこる上下関係ではなくて「人間 対 人間」の対等な関係で関係性を深めていくことで強化できるはず。

 

楽しさは、楽しい会話をするなり、他部活の選手とつなげるなど

これまた「人を通じた関係性」の幅と深さを作ること。

その他、プログラムに工夫を加えるなど。

 

未来を見せるには、目標を設定したり、トレーニングの結果を適宜フィードバックするなど。もっと本質的には競技のパフォーマンスを向上させたり、ケガの症状を軽減させてあげること。

 

こうした一つずつを積み重ねることによって、少しずつ思考変容が起こり行動が変わってくるのかなと思います。

 

目の前だけに囚われず、少し先を見て余裕を持ちながら中長期での変化を辛抱強く見守っていくこと。

 

「ゆっくり急ぐ」をテーマにして、行動変容を起こすことができるコーチでありたいものです。

 

では、またー!