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The life of fiskflickan

大抵常に何かくだらないけど面白いことを考えています。
そんなわたしの頭のなかで起こっているランダムなことを書いていきます。

昨晩、もう少しすれば陽がまた昇ってくるのではないかというような夜中に

外出していたパートナーを散歩がてら迎えに最寄りの駅へと出た。


最近は日没と日の出の間の時間が短く、

夜中でも薄明るく、真夜中に窓から外を覗くと

なんだか子供のころ夏のラジオ体操に行くために早起きしていた時刻を思い出させる明るさが目に入る。


駅から少し離れた所までダラダラと歩き、駅の出入り口が見えるベンチに腰かけたり寝そべったりしながらパートナーの電車が到着するのを待った。


タクシーが近くを通ったり、人が数人通ったりもしたが、

声をかけてきたのは一人だけで、それもただ「hej」と挨拶をかわしただけだった。

わたしはお構いなしにベンチで自らの部屋のソファーにでもいるかのようにくつろいでいた。


少しすると、先ほどの挨拶をしてきた男性が戻って来、話しかけてきた。

スウェーデン人ではないらしく、何を言っているのか聞きづらい。

しかし、単語量は確実にわたしより多いし、聞き取れる文章だけから察するに

文章にもたいして問題は無さそうだった。

彼のしゃべり方とわたしのスウェーデン語の理解力のなさの無敵コンビでわたしの会話理解率はかなり低かったが、そこは無視することにした。


煙草を貰い、なかなか火をくれそうな気配が無いので

「君、ライターを持っているか?」と聞くと煙草をもう一本出してきた。

既にわたしに一本、自分用に一本出しているのにもかかわらずだ。

多分、酔っているのかhighもしくはlowになっていたんだろう。

過去の仕事やその他の経験上、酔っ払いには慣れているので怖いともなんとも思わなく、

ダラダラと気の抜けた会話はわたしの理解力の欠如により半分以上の内容を失いながら進んでいく。


わたしが会話から理解した(と思われる)事柄は、

彼は40代後半で、この駅付近に住む人間から「grej(ブツだろうと思う)」を買うために来たのだが、

家にいるはずの売人がおらず・・・。ということだった。


わたしたちは意味の無い、ベタな「君、ここでなにをしているのか?」「人を待っているのだよ」、「君、何歳か?」、「何歳だと思うか?」や、

「君、どこから来たのか?」等の初対面の人間が良くする話をし、

スウェーデンではブツは高いのか等質問したり、

何を言ってるのだかわからない時は適当に笑ってごまかし、

もう長いこと吸っていなかった煙草をフィルターギリギリまで吸い、

彼が裸の女体の形になっている指輪を見せてくれ、

わたしはそれを気に入って賞賛していると、時間は割と早く過ぎ、

駅の出入り口が人を吐き出し始めた。


それから少しするとパートナーが歩いてくるのが見えたので、「(わたしが待っていたのは)あの人だ」と男性に言い、わたしはパートナーの名前を数回叫んでみたのだが耳が閉じていたのかパートナーは全く反応せず、どんどん歩いていく。


わたしは十数分もしくは数十分会話した、女体指輪の男性にさよならもお礼も告げず走り去ってしまった。

失礼なことをしてしまった。



それにしても、久々に面白く楽しい、人との出会い・体験だった。


名乗りもしなかったし、もう会うこともないだろう。

仮にどこかで会うことがあっても顔を覚えてもいないのでお互い気づくこともないだろう。

それが分かっている出会いはなんとも気が楽だ。

しかし、そんな人間関係でしかリラックスして話ができない自分は可哀そうな人間だと思う。

きっとわたしだけではないだろう、そういう人間は。

結構多いのではないかと考える。

そんな(息苦しい)人間関係で出来た人生はいらない。つまらない。生きづらい。


だから、わたしはこの真夜中の出会いでわたしが経験したような気楽さを持てる付き合いができるような

人間関係を築いていけるような友人を探していきたい。