ある人から見れば、それはこのご時世に残されたオアシスだが
こちらから見れば、それは拷問以外の何物でもないことが
生きていると時々遭遇することがある。
先週の大阪出張を終え東京へ帰りの話である。
大阪に住んでいた頃もあり、東京ー大阪間の移動は
飛行機の時もあるが、基本新幹線を利用している。
かれこれ10年以上になる。
東海道新幹線の予約は、EX予約という大変便利なものがあり
こちらも10年は活用させてもらっている。(本当に便利!)
大阪での仕事が少し早く終わったので
18時予約の新幹線を17時前のものに変更した。
700系ののぞみ号である。
N700系と違い多少コンセントが少ないので、その分不便であるとは
思ったが、それほど新幹線内でする仕事もないので気にしなかった。
さて、新大阪で車両に乗り込んだ瞬間、タバコくさい・・・
「あれ?古い車両だから喫煙室の匂いが漏れているのか???」
さらにデッキから客席に入ったら、タバコスパスパ、煙もくもく!
喫煙車!!古き良き時代である昭和の光景。
あるの?今時。令和だよ。
月2回は新幹線を利用していたが、全く知らなかった。
完全に油断した。ネット予約は便利であるが、間違っても自己責任だ。
京都で下りようか。京都に着く直前に、通路を挟んだ隣のA席のおじさんが
降りていった。新大阪から京都までだけで新幹線を利用したとは思えないので
おそらく、私と同じミスをしてしまったのか。
私は決断できぬまま、京都を出発。
私の周りにも愛煙家は多いので、それ程の嫌煙家ではないが
あの空間は、結構きつい。お弁当を買ったが食べる気にもならない。
結局、名古屋で下車し、自由席に乗って帰った。
ネットで調べたら、2020年には喫煙車は廃止されるようだ。
愛煙家のオアシスも風前の灯火か。
おいしい海鮮丼弁当を食べながら、
昭和へのタイムスリップ的な経験を考えた。
