時は西暦2021年9月。
渓流釣りは10月から禁漁になるため、今シーズンのラスト釣行に臨みました。
※Twitter、Instagram、Facebookでお伝えしているとおり、内容の濃い釣行となりましたので、一部割愛させていただきます。
釣行先はいろいろと悩みましたが、やはりシーズン最後はホームリバーでしょってことで、いつもの場所、いつもの入渓地点からの遡行となりました。
しかし、川に到着してみると、同じくラスト釣行に気合が入っている釣人多数・・・。
前日もそうとう叩かれていそう・・・。
それでも、なんとか駐車スペースを確保できたので、早速入渓。
入渓地点から程なく、浅瀬に定位している良型を発見。
ルアーを通してみると意外にも好反応。
若干立ち位置を変えてキャストした3投目。
はい、出ました!!。
真っ黒にサビた秋山女魚33㎝。
開始早々、顎がシャクれてカッコイイ山女魚に出会うことが出来ました。
この山女魚・・・実は尾鰭と腹鰭が擦り切れていて、1回はたいた(産卵行動をした)魚っぽい・・。
写真を撮った時はご覧のとおり真っ黒ですが、釣れた直後はこんなに黒くはなかったのです。
以前、某誌で山女魚釣りの達人が、このように語っていました。
「山女魚は3年目に産卵し、その生涯を終える・・・とされていますが、産卵しても生き残る個体がいるのではないか。」と。
私も、この考えには全く同感で、今回の魚もそうですし、春先に釣れる真っ黒にサビた尺クラスの山女魚には、前年秋にはたいた(産卵行動をした)ような形跡が見られる個体もいます。
皆さんは、いかがお考えでしょうか?。
話を元に戻します。
その後もポツポツと。
川の状況は、やや渇水気味ですが、水はキリリッと冷たく、魚の活性も悪くは無さそう。
何匹か追加。
秋らしく、本流から差してきた大型山女魚もチラホラ見えて、テンションが上がりましたが、ルアーには見向きもせず、エッグイーター化した他の山女魚を追い払うのに夢中でした。
45㎝程の山女魚のペアリングを眺めながら、どう攻めるべきか考えていると、突然ブワッと周囲の水が白く濁りました。
目の前で大自然の豊かな生命の営みを見せつけられると、なんだか釣る気が失せてしまいます。
大型となる遺伝子を持った子孫を増やしてもらいたいものですね。
写真中央に大型山女魚のペアリングが見えます。
因みに、両脇の魚影は尺クラスの山女魚ですね。
そうこうしているうちに、お昼ご飯。
渓流で食べるカップ麺の美味しさを味わうのも、暫くお預けです。
午後は、最上流で岩魚を狙い・・・。
日が山の陰に入る時間を見計らって、人の少なくなった下流域に行ってみました。
薄暗くなった渓谷をのんびり遡行しながら、渕尻を丁寧に探っていくと・・。
秋色を纏った山女魚が登場。
31㎝。
盛期のパーマークがはっきりした山女魚も美しいですが、こうしてサビながらも色づく婚姻色の美しさもなかなかのものかと。
良い時間帯なので、更にもう1匹追加することが出来ました。
顎がシャクれた32㎝。
お腹の斑模様も大きくて、精悍な魚でした。
終ってみれば、尺山女魚3本と、最終釣行にして今季最高の釣果に恵まれることができました。
こんなことって・・・あるんですねw。
約半年間楽しませていただいた北東北の雄大な大自然には、感謝しかありません。
ありがとうございました。