はじめに
スキンバイブ(ボライト)は、しわを埋めたり輪郭を作ったりするためのヒアルロン酸ではありません。
肌の表面ではなく真皮内に注入することで、水分保持力を高め、肌質そのものを改善することを目的とした製剤です。
年齢とともに肌は、たるみやしわだけでなく「乾燥しやすい」「ハリが出にくい」「疲れて見える」といった質的な変化が目立つようになります。
こうした変化は、単純にボリュームを足す治療では解決しにくいことも多く、肌の土台を整えるアプローチが重要になります。
ボライトは「形を変えない」ヒアルロン酸
一般的なヒアルロン酸注入は、凹みを補ったり立体感を作ることで見た目を改善します。
一方、ボライトは膨らませることを目的とせず、皮膚全体に均一に広げることで、肌の水分環境を安定させます。
そのため、不自然な変化が出にくく、周囲に気づかれにくい点が特徴です。
「ヒアルロン酸は不自然になるのが怖い」という方でも、ボライトは比較的受け入れやすい治療だと感じています。
医師として実感する効果
実際の診療では、施術後に以下のような変化を感じる方が多く見られます。
肌が乾燥しにくくなる
小ジワが目立ちにくくなる
肌表面がなめらかになる
ツヤ感、ハリ感が出る
劇的な変化というより、「肌の調子が良い状態が続く」という表現が最も近いかもしれません。
持続期間と治療間隔
ボライトは架橋構造が安定しており、1回の施術で約6〜9か月効果が持続するとされています。
頻繁に施術を繰り返す必要がなく、忙しい方にも向いている治療です。
年齢を問わないベース治療
20〜30代では、乾燥や毛穴、肌質改善を目的として、
40代以降ではハリ低下や小ジワの予防として使用されることが多く、年齢を問わず取り入れやすい治療です。
エイジングが進んでから対処するのではなく、早い段階で肌の土台を整えておくことは、将来的な老化予防という観点でも意義があると考えています。
向いている方、向いていない方
ボライトは、自然な改善を求める方、ヒアルロン酸で膨らむことに抵抗がある方、肌全体のコンディションを底上げしたい方に向いています。
一方で、深いしわや明確なたるみ改善を目的とする場合は、他の治療と組み合わせた方が適しているケースもあります。治療選択は、肌状態や目的に応じた判断が重要です。
まとめ
スキンバイブ(ボライト)は、派手な変化を出す治療ではありませんが、肌の質を安定させ、自然な若々しさを保つための治療です。医師として、ナチュラルなエイジングケアを求める方に勧めやすい選択肢のひとつだと感じています。



