昨日は店舗が祝日営業で19時。30分前にはお客様のジム利用は終わるので、その後から短い時間だけどトレーニングをすることに。
そこにはすでにトレーニングを始めている20代の若いアルバイトスタッフが2人いたので、軽く会話しながら僕もトレーニング開始。
すると1人のスタッフが僕に質問してくる。
『胸の下の方を付けるにはどうしたらいいんですか?』
ジムは使い放題の時間になっていたので、せっかくだからじっくりとと思い、
『ちょっと、寝てごらん』
といって、フォームの説明から。
そして僕が自分のトレーニングに戻ったあとも、教えたことをずっと繰り返している彼をみて、なんだかテンションがあがってきた。その姿勢を見ていると、もっと教えたくなる。
トレーニング後に再び彼とトレーニング談義。やはりいろいろな疑問をもっていた。その時に彼が手にしていたトレーニング雑誌に目が行き、こう伝えた。
『いろんなトレーニング方法、情報があるけど、惑わされないでね。今やっていることを一貫して続けることが一番大事だから。筋肉ってさ、そんな簡単につかないからね。そういう情報に誘惑されないで、とにかく続けるんだよ。』
たしかにそうですね、という感じで笑いながら深くうなずいてくれるスタッフ。
人生も勉強もトレーニングと同じ。なまけず、地道に、続けることが大事。なんてことまで思わず話しそうになったかが言葉を飲み込みこんだ。余計なことはいうまい。
『とにかく続けるんだよ』この言葉で十分だろう。そして自分でも改めてその大切さを振り返った。それが大事ってのは当たり前のことなんだけどね。言うは易く、ってやつだ。
詮ずるところ学問は、
ただ年月長く倦まずおこたらずして、
はげみつとむるぞ肝要
本居宣長
小さいことを重ねることが、
とんでもないところに行くただ一つの道だと感じている
イチロー
35年かけて古事記を解読し、「国学の大人」の1人とよばれた国学者。前人未到の安打世界記録を達成した野球選手。
江戸時代も、今も、目指すものがなんであろうと、変わらぬ大切なものがある。一歩一歩進み続けるのみだと教えてくれている。