【上司の批判を他の上位職者へ行うリスク】 | Live with Max.

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世の中のあらゆることは、人間関係に行きつく。
そんな視点でいろんなことを考えながら書いています。

 先日、某同業他社でトレーナーの教育担当を行っている知人から長文の相談がきてやりとした時のこと。

 教育担当の彼は、現場に教える立場であり、人間性も素敵な人物なんもんだから研修に行った時に直で色々相談を受ける。その中で、現場のトーレーナーが上司の批判を彼に対して言ってくることがあり困っているという。


 『内海さんだったら、そういう時どう返しますか?』というのが相談の主旨で彼はそれをやめさせたい、というものだった。

 言っていることは受け止めようとするけど、そういう言動が生み出すリスクをちゃんと教えてあげることかなぁ。僕はそう答えた。



 現場からは『相談があるんですけど・・・』とくるのだが、実際のところは相談ではなく一方的に上司を批判をして、『自分、間違ったこと言っていますかね?』という感じだとのこと。

 たぶんそういう人って『話し合い』というものを知らないかできないんじゃないだろうか。相手を否定することしか頭にないことも直接言えない原因の1つかもしれない。

 言えたとしても、自分がどう感じているかが全てだから、相手の言い分を聞く気なんてハナから無い。話し合いになんかならないでしょう。


 同じ立場の同僚や、会社と関係ない友達とかに対して、愚痴や不満を話すってのはよくありますが、他の上位職者へ自分の上司批判をするというのは、それなりの目的があってのことですよね。


 全てがそうだと言うつもりはないけど、そういうことを平気で言ったりやってしまうことのリスクは知っておいた方がよいかなぁと思う。
 今時ありがちなSNS使って鬱憤晴らしをしているのと同じくらい痛い行為だと僕は思うんですね。かなりの確率で自分にダメージが返ってくる。しかもそれは自分の知らないところで。どいういう意味かというと。。。


 『相談ではなく影響力のある人を利用しようとしている』
 『単純に他者攻撃を目的としている(うさ晴らし、印象を悪くさせる)』

 相談を受けた人からも、周囲の他の人からもそういうふうに見られてしまいがちになる。気づかぬは本人だけで、周囲は「あーまたやってるね」という感じです。それだと言動は正しくても、人間性を認めてもらえない。

 そうなると苦しい。『自分は正しいことを言っているのになぜ?』の状態から抜け出せず、またしても上司や環境のせいにしようとする悪循環。


『自分に対する自己評価と周囲の印象にかなり大きな差があることに気づいていない人』

 というと分かりやすいんじゃないだろうか。ピタリ同じってことはなかなかないけど、大きなズレってのは意外に起こりますよね。


 だいぶ大人になってから気づいたけど、僕自身、中学生の時から30代半ばくらいまでそういう人間だったなぁと思うような言動が多々記憶にあるんですね笑
 今でも、ふと当時を思い出して「嫌だなぁ、恥ずかしいなぁ」って思うことも実はちょくちょくある。良い戒めにはなっていますね。自分じゃなかなか気づけないもんです。

 そんな話のやりとりを冒頭の彼としながら、改めて思った。こういう例に限らず、批判しようとしている相手に対して、その人が何を求めているのかをまずは直接聴くことからじゃないかと。自分の意見抜きにして。

 上司や部下という立場関係なく、良い人間関係を築くことが大事だと気づいた側から先に行動すればそれでいいんじゃないかな。

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