僕よりも肌ツヤが良いって
ど~いうことだよ
30年ぶりに会った父は
無言のまま
警察署内の冷た過ぎる部屋の中で横たわっていた
お恥ずかしながら
父親としてはダメな人だったかもしれない
憎しみが無い代わりに
悲しみだってほんの少し
思い出だってほんの一欠片なのに
僕の指先は覚えていた
赤塚不二夫が好きだった父の描くイラスト
教えて貰った思い出もないのに
物心ついたら僕も描けるようになってた
ブログの中にだってこれだけあった
ぼくが
父の息子である証
なんで働かない人だったのか
なんで帰ってこない人だったのか
なんでそれでも帰って来れる人だったのか
30年間どうしていたのか
本当のことが聞きたい
理解できなくても
今なら聞ける
空白の30年を知る前に
ぼくがこの世に存在していること
ニャロメが上手に描けること
13歳で立ち止まったままの記憶に
最後繋がってくれたことに
心からのありがとう
悲しくなくたって
涙って流れるんだね
まっ、いっか....
おかえりなさい
