演出助手の三浦です。
ネタ切れとの戦いと言い続けてなんと
6日目。
6日目……某1ヶ月を福沢諭吉の御札で生活する企画だったら、そろそろダイジェストで巻かれ始めるところですね。
プロ野球だったら先発6番手まで投げきって
「開幕ダッシュ成功!」「2カード連続勝ち越し!」「開幕6連敗……」とファンが一喜一憂する時期ですね。
(僕がファンのチームはもう今シーズンの優勝争いから脱落したので菩薩のごとく見守ってます)
1週間で完成を目指すプロジェクトとかだったら、最後の追い込みの時期ですね。
追い込みの時期……はい、そうです。〈火遊び〉さんの稽古も追い込みを迎えているのです。


今回の道標トーキングは、
再演というものに注目します。
【再演とは】舞台で一度上演したことのある作品をもう一度上演すること。
再演というからには、初演が存在します。
初演の
「東京ドーピング2020」は今から2年前に、全く違う場所で上演されました。

(上は初演のチラシ画像です)
僕が〈火遊び〉さんに関わったのは、
今年の4月からでした。
初演当時、僕はまだ19歳でした。
演劇の知識もろくにない、大学の演劇サークルの舞台に一度立ったか立たないかぐらいの、大学1年生でした。
演劇始めたばかりで、まともに舞台も観てなくて、
〈火遊び〉さんの存在も知らないただの大学生でした。
2年間ってデカいです。
「このときさぁ、初演ではこうだったと思うんだけど……」「あ、そうだったそうだった!」「やってた!」「いやー、よく思い出したねぇ」 「このときさぁ、初演でこうしてたんだけど、理由思い出せないんだよねぇ」「○○だからじゃない?」「あー、そうだった!」「ちゃんと理由があったんだねぇ」今回の稽古中、幾度となく見た光景です。
なんなら、大詰めの時期である今日も有ったんです。
2年前の公演のことを、今稽古しながら思い出す。
ほんとに凄いことだと思います。
思い出せるのがスゴいんじゃなく、誰かが思い出したら皆が同時に思い出すんです。
2年前の出来事が、その瞬間降ってくるんです。ほんとに。僕は見てもないのに。
初演でやったことをそのまま残したり、
初演でのスタイルを敢えて変更したり、
再演だからこその新しい表現に挑戦したり、
再演だから出来る技術を取り入れたり、
初演に関わっておらず、舞台上に存在してない僕ですら、そのひとつひとつが明確な理由を持って舵を切られていることが分かります。
初演と再演では、環境が大きく違います。
初演は倉庫のような場所。
再演は赤坂のバー。
キャストさんも、2年前から続投の方、新たに参加される方。
松澤さんは
「進化してる」
と仰います。
進化
成長じゃなくて、進化
全くの別物。それでいて、前回を確実に越えて行く。
役者さんも凄いです。
2年前から続投の役者さんは、過去の演技にを脱ぎ捨てて、毎日毎日上へ上へと昇って行く感じ。
新たに参加された役者さんは、初演の空気に染まるまいと、自らの色をゴリゴリに圧していく感じ。
あくまで僕の感覚の話ですけど。
松澤さんが
「エンタメ」
と仰る意味がなんとなく自分の中で解ってきました。
初演当時、サークルの公演に向けて人生2度目の舞台の稽古をしていた僕は今、
奇特なご縁で繋がった、2年越しの進化の過程を真横で眺めていられるこの幸せを、噛み締めて、経験してます。
演劇って、たのしいですね。
ということで、今回の道標トーキングは
再演は進化している。僕はそれを間近で見ている。そして、明日で稽古は終る。
という、演出助手目線の感想でした。

※珍しく固すぎる文章になってしまった気がしたので頑張って見付けた初演時の画像貼っときます。最近、和みたいときに見てます。