皆さん、こんにちは。

自然療法とフィレンツェの散歩のラクシュミーです。



今日は、自然療法でもフィレンツェの情報でもありません


全く個人的なことを書いてみようと思います。


1人のイタリア人の友人とトータル7年程も一緒に暮らしたという経験で得たこと、
そのお陰で今の私も存在しています。



私がイタリアに留学が目的で来たのは1999年の4月です。
目的はインテリアを学ぶことで、またいつかこれについては
触れようと思います。



イタリアに学生として滞在しようとすると、
学生アパートか、もしくはホームステイ形式です。



私は、一刻も早く語学を習得したかったので
ホームステイタイプを選びました。



イタリアのホームステイはボランティア精神ではなく、経済的な理由です。



フィレンツェに来てすぐに見つけた家は、中心地まで歩ける距離で部屋も広く、私専用のシャワーとトイレもあり、大きな庭まである好条件でした。




大家さんのGさんは当時60代、優雅な一人暮らしでした。

一風変わった感覚のシニョーラ(奥様)でおおらかで一切私に干渉することは最後までありませんでした。



私がインテリアの学校のクラスの友達15人程を夕食に招いても嫌な顔ひとつしない方でした。


わからないことをいろいろ教わったり、一緒に遊びに連れていってもらったり大変お世話になったのです。



シニョーラと暮らしだして1年を過ぎた頃でしょうか、
シニョーラの息子さんの元彼女だったVちゃんがまだ空いていた他の部屋に一緒に住み出したのです。


Vちゃんはシニョーラの息子さんと別れても良い関係を保っていたのです。
なかなかおもしろい関係です。


Vちゃんは、ベジタリアンレストランを開く夢を持っていました。


その為に必要になる食品衛生責任者のような資格をとるための学校の授業が夜にあり、そこからシニョーラの家が近かったのです。



その学校の授業がある期間だけの滞在だったはずが、
その後もそのままVちゃんも一緒に暮らすようになるのでした。



食事は基本的には皆ばらばら、時々一緒に食べたり、
時々一緒に出かけたりと気ままな3人暮らしでした。



それから3年が過ぎ、私が当時の彼と住む為にシニョーラの家を出ることになりました。



その後、更に4年程が経過し、
なんとまたVちゃんと一緒に住むことになったのです。



当時、私は日本に1年程帰国した後に再びフィレンツェで暮らし出して間もない頃でした。



1年日本に帰ったことで、またフィレンツェでの生活を一からやり直すような状況でした。



借りていたアパートの家賃を払うのが大変で、誰かとシェアするしかないかと思っていた矢先に、
彼女から久しぶりに連絡があったというわけです。



彼女もちょうど家を探していたのです。



すぐに彼女が私が住んでいたアパートの空いていたお部屋に引っ越して来て一緒の生活が始まりました。



そして、更に4年程もまた一緒に住んだのです。

Vちゃんから影響を受けたことは、それはそれは計り知れない程です。


私が自然療法の学校に行き出したきっかけは彼女にあったといっても過言ではありません。



以前一緒に暮らしていたシニョーラもVちゃんも完全オーガニック人間と言っても良い程の食生活でした。
もちろんたまに息は抜いていましたけど。

Vちゃんは、オーガニックの食材店とオーガニックベジタリアンレストランを経営しているので当然といえば当然でした。



私自身も日本で生活していた頃からオーガニック製品を買ったり、健康については興味がありましたが、
ものすごく不健康な生活をしていました。



長年一緒にいるといやでも影響を受けます。

Vちゃんが話してくれること、今まで聞いたことのない
自然療法の分野やスピリチュアルなことまで盛りだくさんでした。


もともと好奇心旺盛な私は、彼女が教えてくれたり、
誘ってくれることには飛び乗るタイプで、
本当にいろいろなことを教わりました。




7年間もの間うまく仲良く暮らせたのは、なんといっても
私達2人があまりに違う人間だったのも大きな理由でした。



見た目はもちろんのこと、性格が両極にあるといっても良い程違いました。

Vちゃんは、20代位までは恥ずかしがりやだったそうですが、
今や怖い物なし、経営者たる風貌です。


大声で笑ったり、怒るのも激しく、言いたいことは言う、
典型的な地中海のイタリア人気質です。


私はと言えば、一見ブラーバ(良い子ちゃん)に見える典型的な
日本人で人見知りはしますが、
実は主張はしっかりするタイプです。




7年間あまりの生活の中でお互いに笑ったり、泣いたり、悩んだりというお互いの感情を共有しました。



もうひとりの全く違うタイプの人生を疑似体験したような
感覚です。





幸せなことに今日に至るまでVちゃんと喧嘩をしたことはありません。



それは、お互いに依存する友人関係ではなかったこと、

性格があまりに違い、相手に何かを求めることもなかったこと、

嫉妬や妬みといった感情をお互いに持つことがなかったこと、

お互い干渉することがなかったこと、

何か問題があれば話すことをしたこと、

だと思います。



他人と一緒に暮らすということで、

相手に期待しないこと、
自分と同じでないこと、
相手を尊重すること、


などを学ぶことが出来ました。




これは、結婚生活でも同じことが言えると思います。

大きな声では言えませんが、夫に対して同じようなスタンスを持てれば良いのですが
ハードルが高すぎます



私が、自然療法を学ぶに至る理由は今まで歩んで来た道が全て関連していますが、直接のきっかけはVちゃんのお陰なのです。



Vちゃんと2度に渡りトータル7年も一緒に暮らすことになったのは、縁なのだと思います。



私の人生を大きく変えていくきっかけになった縁や
私と一緒に長い間一緒に暮らしてくれて
いつも助けてくれたVちゃんに感謝です。



自然療法を学んでいく過程は自分を自然治癒に導く道のりでした。

今も、まだ道の途中ですが(笑)



こんなにお世話になったVちゃんのお店は、
夏前から長いこと改装工事が行われていました。
お店は4ヶ月程もの間一時的に閉められていました。



イタリアは気が長くないと生活しにくい場所です。
やっとこの土曜に新装オープンパーティーが開かれます。


フィレンツェ中心地の端にあるVちゃんのレストランについては
フィレンツェのオーガニックベジタリアンレストラン
に書いております。


今日もお読み頂きありがとうございました