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更新が遅れたことをお詫び申し上げますm(_ _"m)
第5話 「本格始動なるか?」
何気なく始まったディスカッションタイムだが結構いい感じに盛り上がっていた。
無論、イリアがいるテーブルだけではない。他のテーブルを視察(?)して聡志が感じた事だ。
それは恐らく國賀大学の風潮を壊す授業であるからだ。
風習や伝統にとらわれ、この度の授業改革に反対した老教授たちは解雇され、実質的にイリアの恐慌支配が始まったはずが、学生たちは羽を伸ばして空気を吸い込み大きく前進する一歩になったようだ。
聡志が聡志らしくない事を考え最終的に戻って来たのは意図してか意図しなくてかは謎だが
イリアのテーブルである。
「聡志教授の意見も聞いてみたいです」
女学生の一人が聡志を見つけ微笑みながら輪の中に誘ってくれた。
それを快く思っていないと思われる人物は放っておいて聡志が既に出されているアイデアを一瞥する。
「う~ん、みんなが出しているアイデアは王道系だね。勿論、悪くはないんだけど。あきちゃっている人も多くないからなぁ~」
「じゃあ、聡志ならどうするのよ?」
若干、拗ねたような口調だ。意外と幼児思考なのかもしれない。
「こう見えても元ニートだからね」
テーブルで苦笑いが起きるが誰も茶々を入れたりはしない。
「有名なゲームは完全クリアしてるし、王道系もその他も総なめしてきた。感じた事は一つ。
どのゲームも設定がガチガチでプレイヤーに対して自由が与えられていないんだ」
話が核心に近づく。講堂中の視線が聡志に集まるが聡志は鈍いのかそれに気が付かない。
「だから俺が提案したいのは自由性があってなおかつ柔軟性に富んだゲームなんだよ。
ストーリーもある程度展開するけど従うか従はないかはプレイヤー次第っていうのはどう?」
聡志は熱弁を振るってから周りの異様さに気づいたようだ。
「どうかしたの......か?」
言葉を区切った理由はある程度、装飾を施そうか悩んだ結果だ。
「なんで今までニートをしていたか理解不能です」
やれやれとイリアが頭をふりながら立ち上がり、周りを見る。学生も次はそちらにつられる。
「学生の皆様は今、聡志教授が提示された条件に沿って内容を改築して下さい」
そして聡志に向き直る。
「聡志。今後の予定はどうなっていますか?」
「今後?」
「今日の夜です」
「特に用事はありませんが。それがどうしたのですか?」
「今夜......7時にここの喫茶店に来てください」
喫茶店の閉店は6時だが。
「懸念いりません。喫茶店の閉店時間ぐらい何とかなります」
ん......大事なのは喫茶店の閉店時間よりも。
「あのォ~、質問してもよろしいでしょうか?」
「許可します。でも、許可制にしたつもりはありませんよ」
「では。何で7時に喫茶店なんですか?」
イリアが顔を赤らめながらも恥じる様子はなく関係つに伝える。
「ディナーへのお誘いです。普通は男性からする事ですよ。でも、今回は特別回ですからね」
今度は聡志が顔を俯ける番である。
おいおい、学生の前だぞ......