17日の夕方になりましたので、「『やわらか頭クイズ 2016』4」の正解を発表します。

では、もう一度問題を見てみましょう。



今回は、医学クイズです。


英才教育

天才に育てるために行われる高度な教育です。

一般的には「自分の子供を他人の子供よりも優れた頭脳にするには、幼児のうちから英才教育を受けさせるべき」とか、「早期教育を受けさせれば、一流になる」などと言われ、幼児のうちから子供に英才教育を受けさせる親が増えているといいます。

中でも驚くべきは赤ん坊のうちから英会話を学ばせている親もいるそうです。

では、それらの早期における英才教育は、子供たちを天才にすることができるでしょうか?


①早期に英才教育を受けさせることで子供は天才になる

②英才教育によって天才が生み出されるかどうかは分からない




=解答および解説=、

正解は、②「英才教育によって天才が生み出されるかどうかは分からない」です。


歴史的なことからいえば、18~19世紀に活躍した作曲家・演奏家のモーツァルトは3歳のころから父親に英才教育を施され、5歳でオーケストラを作曲したといわれています。

が、音楽のことだけは天才でしたが、日常生活を送るための常識に欠け、まともに生活を送ることさえできませんでした。

つまり、あのモーツァルトでさえ、どこかが欠けていたのです。


たとえ0歳児から英会話を習わせたとしても必ずしも英語を話せるようになるわけではありません。

なぜなら、成人してからでも英語を完璧に習得する人もいますし、中年や年配になってから習得する人もいます。

過度な期待や強制的に英才教育を受けさせることが子供の成長期に悪影響をおよぼす危険性のほうが高いことを知るべきです。

実際は、「能力と教育の関係は科学では解明されていない」のです。


だからと言って、「勉強するな!」とは言いません。

勉強しなければ、知識として記憶に残りません。

それから、勉強しようとしない子に向かって、「やればできる」という風潮はやめましょう。

普段から勉強しない子に「あなたはやればできる子なんだから、勉強しなさい」と親が言えば、子供は「ふ~ん、やればできるのなら、別に今勉強しなくたっていい。あとでやればいいんだ。」という勘違いをします。

そして、ますます勉強しなくなり、ついには勉強の仕方すらわからなくなります。

「やればできる」のでは子供は勉強しません。

「やらないからできない」という現実を子供に理解させるべきです。