5日の夕方には少し早いのですが、編集が終了しましたので、「『やわらか頭クイズ2015 R』6」の正解を発表します。


では、もう一度問題を見てみましょう。



今回は、医学クイズです。


人間、怒ったときは「頭に血がのぼる」といいます。

実際、怒っている人の顔は真っ赤ですよね。

では、怒っているときは頭に血がのぼっているのでしょうか?



①本当に頭に血がのぼっている

②頭の中の血液量は普段と同じ


一つ選んで答えてください。




=解答および解説=

正解は、②「頭の中の血液量は普段と同じ」です。


人は怒ると交感神経が働き、脳からはアドレナリンというホルモンが分泌されます。

アドレナリンは興奮作用があり、心臓がドキドキし、呼吸が速くなり、筋肉などの末梢血管が収縮して血圧が上昇します。

それにより、顔は真っ赤になりますが、脳内の血液量は一定に保たれているのです(←脳血流自動調整能)。

これは脳を損傷から守る機能で、

血圧が上昇すれば血管が収縮して脳血流の上昇を防ぎ、

血圧が下がれば血管が拡張して脳血流を増やします。

このような仕組みによって、脳血流は一定に保たれているのです。

だから、怒っているときは確かに血圧が上昇していますが、脳の血流は一定なのです。