一昨日、国会議員が誰もいない国会を取り囲んで、多数の国民が参加するデモが開催された。


警察の発表によると、デモに参加したのは30000人とのことだ(←デモを煽動したバカどもの発表によれば、その数は30万人と大げさに水増しして発表)。


このデモに参加した政治学者の山口二郎氏が、

「安倍に言いたい!お前は人間じゃない!叩き斬ってやる」

と述べていた。

動画で見る限り、物理的に叩き斬るとはいっておらず、「民主主義の仕組みで」と留保しているが、穏やかな話ではない。

だが、良く考えてみると、「叩き斬る」云々という部分よりも、

前半の
「安倍に言いたい!お前は人間じゃない!」
という叫びの方が、危険な叫びだ。

山口二郎氏によれば、
「『安保法案』を推進する安倍総理は“人間じゃない”」
ということになるが、

この論理に従えば、
『安保法案』を支持する国民も「人間じゃない」ということになってくるだろう(←FireBlueは支持派だ)。


実際に、山口氏は、2015年8月26日のTwitterで、
「今日は、学者の会の会見、日弁連の会見、日比谷野音の集会とデモに参加し、一日中『安保法制』反対を叫んだ。日本政治の目下の対立軸は、文明対野蛮、道理対無理、知性対反知性である。日本に生きる人間が人間であり続けたいならば、『安保法制』に反対しなければならない。」
と呟いている。

山口氏の論理に従えば、
「『安保法案』に反対する人間が『文明』であり、『道理』であり、『知性』である。」

その逆に
「『安保法案』に賛成する人間は《野蛮》であり、《無理》であり、《反知性》だ」
という。

そして、
「『安保法案』に反対する人間こそが、“人間が人間であり続けたい”と願う人だ」
という。

はあDASH!

この論理が破綻した考えのどこが「『文明』であり、『道理』であり、『知性』である。」というのか?

あまりにも感情だけにとらわれた馬鹿げた理論だ。

日本が置かれている現状を理解できないのだろう。

知能の低さを露呈している理論だ。


政治に関与する人間は、自らの『正義』に陶酔するあまり、敵対者を《悪魔化》する傾向がある。

これは、古来からかわることのない“正義の狂気”だである。

古来より、往々にして、このような“歪んだ正義”が人を殺してきた。

ロベスピエール、レーニンといった革命家は、自らの正義に酔い痴れ、敵対者を悪魔化し、大量虐殺を肯定した。

バーリンはこうした自らの理念を社会全体に強要しようとする《積極的自由》の危険を説いたのだが、

バーリンの指摘から50年の歳月が過ぎても、自らの正義に陶酔する人間が存在し続けている。

はっきり言おう。

『安保法案』に賛成する人々も、反対する人々とおなじ人間だ。

ただ意見が異なるだけだ。

とはいっても、FireBlueからすれば、

尖閣諸島の海底に石油資源があることが判明した途端に領土権を主張して領海侵犯や領空侵犯を繰り返し、東シナ海を不法に埋め立てて軍事基地を建設し、日本に一度も戦争で勝ったことがないにもかかわらず「“戦勝国”だ」と嘘をつき、日本からのODAを一円も返済していない中国に何ら文句を言わず、

朝日新聞が捏造し創作した『従軍慰安婦』という嘘を世界中に広めて日本を貶め、日本統治時代からの経済支援と戦後のODAを一円も返済せず、不法に竹島を占拠し、日本の仏像を盗んでも返さない韓国に何ら文句を言わず、

第二次世界大戦後のどさくさに紛れて日本固有の領土である北方領土を不法に占拠しているロシアに何ら文句を言わず、

日本人を拉致して工作員を送り込み、日本海へ何度もミサイルを発射している北朝鮮に何ら文句を言わず、

コイツらの影に隠れてコソコソと反日活動をしている自称“独立国”の台湾(←日本からのODAを一円も返済していない)に何ら文句言わないコイツら反対派のバカどもに対しては、

「お前ら本当に日本国民か?」
と問い質したくなる。



『安保法案』に賛成するにせよ、反対するにせよ、敵対者を《悪魔化》し、《非人間化》して攻撃するような愚かな真似はすべきでない。

反対の声をあげるなら、頭を冷やして、冷静に反対の声をあげるべきだ。

もっと言えば、本当に反対したいのなら、もっともっと勉強して政治家になるべきだ。

政治家になって、堂々と国会で渡り合えばいいのだ。

それが民主主義ではないか?

ただ感情に流されてデモをするだけでは何も変わらないし、

はっきり言って、大勢でのデモは交通の邪魔だ。

頭の悪さを宣伝しているだけに過ぎない愚かな行動だ。

そんなに日本が気に入らないなら、日本から出て行け!!