愛犬アイ(ポメラニアン ♂14歳)↓。

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人間で言えば 72歳の高齢、おじいちゃんだ。

今日は体の痛みを訴えるので、かかりつけの動物病院に連れて行って来た。

先日受けた検査の結果について獣医師から説明を受けた。

自己免疫介在性溶血性貧血ではなかった。

だが、アイの全身を襲う痛みの原因は 老化 だった。


愛犬家なら分かると思うが、犬の老化は外見だけでなく、その行動からも知ることができる。

例えば、強気だったのが、性格が丸くなったと感じたり、睡眠時間が増えたり等々、普段からちゃんと接していればよく分かるはずだ。

こういう場合、身体の不調や老化から気持ちに影響が出ているのである。


以前は散歩で出会う犬や人に吠えたり、暴れたり、嫌がったりしていた愛犬が吠えなくなったり、撫でられても嫌がらなくなる等々だ。


オモチャや来客に喜ばなくなったり、

飼い主が帰ってくれば大喜びしていたのが、今は特に反応がなくなったりする(←愛犬アイにはまだこれがある。FireBlueや家族が帰宅すると喜ぶ)。


老化はこれらの行動をしなくなる。


加えて、飼い主に抱っこをせがむ回数が増えたり、

飼い主の姿が見えなくなると泣き出したり、

甘えん坊になったと感じたら、老化と考えていい。


なぜなら、身体の不調による不安から逃れるために、飼い主の傍にいるのである。


逆に、その犬の性格にもよるが、荒々しくなることもある(←我が家の愛犬アイがそうだ。「寄るな、触るな、噛みつくぞむかっ」ってタイプだ。元々の性格が“孤高の狼”だ)。


つまり、ワガママになるってことだ。

散歩を嫌がったり、

命令しても「梃子(テコ)でも動かぬ」とばかりに、そっぽを向いたり等々。

これは老化により、体力の衰え、全身を襲う痛みを感じて
無意識にやっているのだ。

一見、「性格が頑固になったのかな」と思うのかも知れないが、これが老化なのだ。


さらに、老化はかなりのストレスを犬にかける。

目や耳、嗅覚が衰えたことが犬を不安に陥らせるのだ。

犬にとって耳や鼻はレーダーだ(←犬は視力がよくない。人間で言えば“ド近眼”)。

人間よりも優れた能力を持つ耳や鼻で、犬は自分が置かれている状況を察知する。

それが衰えるってことは、犬にとってかなりの不安になるのだ。

だから、気が荒々しくなる。


身体が老化で動かしにくくなっているから、命令に従わなかったり、唸ったり吠えたりするのだ。


愛犬家なら、愛犬のブラッシングは必ずやっているはずだ。

このブラッシングの時、注意して見て欲しい。

老犬は若い頃より皮膚が弱っているため、

ブラッシングの時に唸ったり吠えたり、爪切りさえも嫌がるようになる。

ブラッシングの時に毛に引っ張られて皮膚に痛みがはしったり、

爪切り時に爪の付け根が爪切りのパチンという衝撃で痛みが起きるので嫌がるのだ。

老化で歯茎が弱ると、歯磨きすらも嫌がる。

この場合、かかりつけの動物病院で獣医師に相談してみることだ。


そして、老犬にとって抱っこもかなりの負担になることもある。

老化により、皮膚や骨格(背骨、関節)など身体が痛いために抱っこを嫌がることもある。

この場合、背骨や関節の異常も考えられるので、すぐに動物病院で診察を受けることだ。


これは何も犬に限ったことじゃない。

猫もそうだ。


動物は人間と違って、「ここが痛いしょぼんドンッ」とか「具合が悪いショック!」と言えない。

飼い主なら、少しの変化も見逃さないようにし、

様子がおかしければ、必ず動物病院で診察を受けることだ。