livedoorのネットニュースで報道されていたが、
『トンデモ陰謀論』に騙される人間があまりにも多いという。
“どうして『』トンデモ陰謀論』は拡散するのか?”
この夏、日本列島を震撼させたデング熱騒動。
TwitterやFacebook 等のSNSで、
「デング熱ワクチンを開発した製薬会社が、代々木公園に蚊を放った」、
「実は、代々木公園を会場に開催予定の反原発デモを潰すための工作だ」
「去年は249人、今年は81人しか発症していないのに、今年になってからこんなにマスコミが騒ぐのは変。何かを隠匿するために、国民の目をデング熱に向けさせているのでは」
などという話を目にした方も多いはずだ。
これはいわゆる“陰謀論”というものだ。
今月6日には、タレントの板尾創路さんが自身のTwitterに「TVの仕事をしてる私が言うのも変ですがニュース番組であっても鵜呑みしてはいけません。冷静に自分の身は自分で守ってください!政府というのは恐ろしいです...」と投稿し、物議を醸した。
本人はネタのつもりで言っているのだろうが、それを真に受けた人もいた。
なお、『デング熱陰謀論』の根拠として一番もっともらしいものは、
「発症例は昨年249人に対し、今年はまだ81人なのに...」という話だ。
一見すれば、今年だけ騒ぐのはおかしいという気がする。
しかし、これだけの騒ぎになった理由は「戦後初の国内発生」だからである。
昨年の発症人数は249人だが、「国内発生」は0人。
戦後、0人だった症例が、今年になって初めて発生したから、これだけの騒ぎになった。
また、「感染場所と考えられる代々木公園が封鎖されるのも当然のことだ」と考えるのが妥当だ。
デング熱騒動に限らず“陰謀論”というものは、事実をもとにもっともらしくストーリー付けしているものの、落ち着いて調べれば荒唐無稽なデマとわかる。
だが、インターネット社会になり、あらゆる情報を手軽に入手できるようになった現代においても、陰謀論がなくなることはない。
むしろ近年、増加している。
例えば、
「3.11は米軍の"地震兵器"が引き起こした」
「日本政府と東京電力は国民を見殺しにして放射能汚染を放置している」
「ペットボトルのお茶に使用されているのはゴミ同然の茎部分で、防腐剤もたっぷり入っているので飲むべきものではない」
などというものだ。
一般的な感覚で言えば、
「そんなわけね~だろ」の一言終わりそうものなのだが、
こういった怪しいネタにも飛びつくバカがいる。
一体なぜ、このような陰謀論が生まれ、広められてしまうのか?
書籍『世界の陰謀説を読み解く』の著者・辻隆太朗さんは、第六章『陰謀論の論理――なぜ私たちは陰謀論を求めるのか』で、
陰謀論には「社会に対する不満や不安」が背景にあると述べている。
今回のデング熱騒動で言えば、情報不足に対する不満や、デング熱の無理解による不安が背景にあったと言える。
辻さんは、「陰謀論者は、自らを『愚かな人びとに石を投げられながら“正義と真実のために闘う孤独なヒーロー”』と思いこんでいる」と指摘している。
これは、
「誰も知らない真実を知っているのは、自分だけだ」という優越感や、
「愚かな大衆に真実を知らしめねば」という使命感に駆られている心理状態と言える。
今回のデマも「周囲の人に知らせなくては!」と注意喚起のために、切迫感に駆り立てられてシェアした方も多かったというのだ。
発信元も確認せずに即シェアする行為は、このような陰謀論者の片棒を担ぐ事態になり兼ねない。
辻さんも「自身の発する情報の正確性や質には可能な範囲で責任をもつべきである」と述べている。
情報が本当に正しいのかどうか、シェアする前に出典及び根拠を確かめる―――
陰謀論の拡散を防ぐためには、多くの人がこの"基本動作"を取る必要がある。
特に某・テレビ東○系番組であるような疑問や陰謀論を投げかけておき、不安を煽るようなことをさんざん並べ立てておきながら、
「信じるか信じないはあなたしだい」とほざく『トンデモ陰謀論者』などは、その代表格だ。
ありとあらゆる事柄を無理やり非科学的持論にこじつけては煙に巻く手法は、見苦しい。
「勉強不足が何言ってやがる
」と怒鳴りたくなる。
何でもかんでもオカルトや陰謀に結びつける『トンデモ陰謀論』に聞く耳を持つだけ時間の無駄である。
『トンデモ陰謀論』に騙される人間があまりにも多いという。
“どうして『』トンデモ陰謀論』は拡散するのか?”
この夏、日本列島を震撼させたデング熱騒動。
TwitterやFacebook 等のSNSで、
「デング熱ワクチンを開発した製薬会社が、代々木公園に蚊を放った」、
「実は、代々木公園を会場に開催予定の反原発デモを潰すための工作だ」
「去年は249人、今年は81人しか発症していないのに、今年になってからこんなにマスコミが騒ぐのは変。何かを隠匿するために、国民の目をデング熱に向けさせているのでは」
などという話を目にした方も多いはずだ。
これはいわゆる“陰謀論”というものだ。
今月6日には、タレントの板尾創路さんが自身のTwitterに「TVの仕事をしてる私が言うのも変ですがニュース番組であっても鵜呑みしてはいけません。冷静に自分の身は自分で守ってください!政府というのは恐ろしいです...」と投稿し、物議を醸した。
本人はネタのつもりで言っているのだろうが、それを真に受けた人もいた。
なお、『デング熱陰謀論』の根拠として一番もっともらしいものは、
「発症例は昨年249人に対し、今年はまだ81人なのに...」という話だ。
一見すれば、今年だけ騒ぐのはおかしいという気がする。
しかし、これだけの騒ぎになった理由は「戦後初の国内発生」だからである。
昨年の発症人数は249人だが、「国内発生」は0人。
戦後、0人だった症例が、今年になって初めて発生したから、これだけの騒ぎになった。
また、「感染場所と考えられる代々木公園が封鎖されるのも当然のことだ」と考えるのが妥当だ。
デング熱騒動に限らず“陰謀論”というものは、事実をもとにもっともらしくストーリー付けしているものの、落ち着いて調べれば荒唐無稽なデマとわかる。
だが、インターネット社会になり、あらゆる情報を手軽に入手できるようになった現代においても、陰謀論がなくなることはない。
むしろ近年、増加している。
例えば、
「3.11は米軍の"地震兵器"が引き起こした」
「日本政府と東京電力は国民を見殺しにして放射能汚染を放置している」
「ペットボトルのお茶に使用されているのはゴミ同然の茎部分で、防腐剤もたっぷり入っているので飲むべきものではない」
などというものだ。
一般的な感覚で言えば、
「そんなわけね~だろ」の一言終わりそうものなのだが、
こういった怪しいネタにも飛びつくバカがいる。
一体なぜ、このような陰謀論が生まれ、広められてしまうのか?
書籍『世界の陰謀説を読み解く』の著者・辻隆太朗さんは、第六章『陰謀論の論理――なぜ私たちは陰謀論を求めるのか』で、
陰謀論には「社会に対する不満や不安」が背景にあると述べている。
今回のデング熱騒動で言えば、情報不足に対する不満や、デング熱の無理解による不安が背景にあったと言える。
辻さんは、「陰謀論者は、自らを『愚かな人びとに石を投げられながら“正義と真実のために闘う孤独なヒーロー”』と思いこんでいる」と指摘している。
これは、
「誰も知らない真実を知っているのは、自分だけだ」という優越感や、
「愚かな大衆に真実を知らしめねば」という使命感に駆られている心理状態と言える。
今回のデマも「周囲の人に知らせなくては!」と注意喚起のために、切迫感に駆り立てられてシェアした方も多かったというのだ。
発信元も確認せずに即シェアする行為は、このような陰謀論者の片棒を担ぐ事態になり兼ねない。
辻さんも「自身の発する情報の正確性や質には可能な範囲で責任をもつべきである」と述べている。
情報が本当に正しいのかどうか、シェアする前に出典及び根拠を確かめる―――
陰謀論の拡散を防ぐためには、多くの人がこの"基本動作"を取る必要がある。
特に某・テレビ東○系番組であるような疑問や陰謀論を投げかけておき、不安を煽るようなことをさんざん並べ立てておきながら、
「信じるか信じないはあなたしだい」とほざく『トンデモ陰謀論者』などは、その代表格だ。
ありとあらゆる事柄を無理やり非科学的持論にこじつけては煙に巻く手法は、見苦しい。
「勉強不足が何言ってやがる
」と怒鳴りたくなる。何でもかんでもオカルトや陰謀に結びつける『トンデモ陰謀論』に聞く耳を持つだけ時間の無駄である。