最近、千葉の県立高校野球部で先輩部員が後輩の下着姿の動画を公開し問題になったばかりの、スマートフォン向け無料通信アプリLINE(ライン)。

この利用者アカウントが、乗っ取られるというイタズラやしゃれではすまない事態が相次いでいる。

報道によれば、

「近くのコンビニでウェブマネーのプリペイドカードを買って」などと、その人物になりすまし、知人にメッセージが送られているのだ。

中には金を騙し取られた人も出るなど被害は深刻化している。

6月中旬のある夕方、神奈川県相模原市の男性に、友人から「LINEで送ってきた、『プリペイドカードを買う』ってどういう意味?」と電話があった。

自分のLINEが数十分前から使えなくなっていたことに気付き、嫌な予感はしていたという。

それから数時間、100人以上から問い合わせが相次いだ。

男性はすぐにLINEのサービスを停止。

交流サイト「フェイスブック」でLINEが乗っ取られたと知らせたが、連絡が途絶えることはなかった。
その後、友人から見せてもらったメッセージの履歴に言葉を失った。

「近くのコンビニエンスストアでweb moneyのプリペイドカードを買うのを手伝ってもらえますか?」、

「10000点のカードを5枚買ってください」、

「買った後に番号の写真を撮って送ってください」

等のスマホの画面に並ぶ身に覚えのない文言。

男性を装った第三者が発信した内容だった。

こうしたメッセージは400人以上に送られた可能性があるという。

うち1人はカードを購入。
5万円分を騙し取られており、男性が肩代わりした。

「誰がやったか見当もつかないし、対策も分からず本当に怖い。LINEはとても便利だが、周りに迷惑をかけるのでやめた」と憤る。


運営会社は6月12日、乗っ取りがあったことを公表。
同種の事案が5月下旬~6月中旬まで少なくとも303件確認され、うち3件で金銭の被害が出ていることを明らかにした。

他社のサービスで設定したパスワードが流出した可能性があると説明。

「LINEでも同じパスワードを使うのは危険だ」として、安全なパスワードに変更するなどの対策を呼び掛けている。


警視庁も、運営会社から事情を聴くなど情報収集を開始。

『不正アクセス禁止法違反の疑い』もあるとみている。


詐欺研究家の野島茂朗氏はその手口をこう語る。

「フェイスブックで美女の写真のアイコンでいきなりメールを送ってきて、仲良くなりたい旨を伝えてくる不審メールがあります。
そして『フェイスブックに不慣れだから、LINEでのやりとりを』と求めてきて、LINEで何回かやりとりをし、会話や登録手続きの過程でカモ男性の生年月日等の情報を入手し、パスワードを推測しているようです」

ではなぜ“なりすまし”による「プリペイドカード買って」の言葉にだまされてしまうのか。

「LINEはせっかちな韓国人が生み出したスピーディーなコミュニケーションツールで、リズミカルなやりとりに判断力が追いつかないこともあります。
最近はメールよりもLINEに依存している若者が多く、電話での対応を嫌う人も多いので、友人になりすまして金券等の請求をされても、LINE内で会話を完結させないととか、相手に嫌われない対応をしないといけないとの思い込みを持つ傾向が強いです」と野島氏。

SNS依存者の心の隙間に付け入り、操る詐欺といえそうだ。



FireBlueから言わせれば、「それみたことか(怒)」である。

『タダより高いものはない』のだ。

いくら便利であっても、その自己管理が疎かになれば、どんなツールも不利益を被る。

「便利さの裏には、危険も潜んでいる」ことを知れ!!

思い返してみて欲しい。


パソコンをはじめ、様々なパスワードを同じものにしてはいないか?