タレントの田代まさしが覚せい剤取締法違反で逮捕された。


これで、過去の逮捕歴を合わせると4度目だそうだ(詳しくは各新聞を参照してもらいたい)。


覚せい剤取締法で規制されている薬物は、フェニルアミノプロパン(アンフェタミン)、フェニルメチルアミノプロパン(メタンフェタミン)、及びその塩類やそれらを含有するものがある。


これらは、一般に、数度の使用によって強い嗜好性が生じ、習慣性の依存状態となりやすいことから、日本では他の麻薬と区別され、所持、製造、摂取が厳しく規制されている。



その使用による副作用は、血圧上昇、散瞳など交感神経刺激症状が出現することから始まる。


まずはじめに、発汗が活発になり、喉が異常に渇く→内臓の働きは不活発になり多くは便秘状態となる。


性的気分は容易に増幅されるが、反面、男性の場合は薬効が強く作用している間は勃起不全となる。


常同行為が見られ、不自然な筋肉の緊張、キョロキョロと落ち着きの無い動作を示すことが多い(←田代容疑者の逮捕時における落ち着きのない動作がこれに当てはまる)。


更に、過剰摂取によって死亡することもある。


食欲は低下し、過覚醒により不眠となる。


加えて、覚醒剤の連続使用により幻聴などの症状が生じることがあるのだ。


長期に渡る連用の結果、覚醒剤後遺症として統合失調症と区別がつかないような、慢性の幻覚妄想状態や、意欲低下や引きこもりといった、統合失調症の陰性症状の様な症状を呈し、精神科病院への入院が必要となる場合もある。


まれに、覚醒剤の使用を中断しているにも関わらず使用しているときのような感覚が生じる(=フラッシュバック)。


このフラッシュバックは使用直後に生じる場合から、使用を中断して数年を経て経験する場合もある。


覚醒剤の静脈内注射に伴う合併症として、注射針の共用によるC型肝炎、HIVの感染、注射時の不衛生な操作による皮膚・血管の感染・炎症、敗血症などがあげられる。


加熱吸引の場合には、角膜潰瘍や鼻腔内の炎症や鼻出血、肺水腫がみられる。



ここまで読まずとも、こういう違法薬物がどれほどの害があるのかは想像できるだろう。


“百害あって一利なし”とは、正にこのことだ。


こんなくだらぬ物に金を使い、身体まで蝕まれるのはあまりにも愚かだ。


覚醒剤は確実に脳を破壊する。


廃人になってからでは、取り返しがつかない。


こういう事件での有名人の逮捕者が出るたびに、呆れる。