報道によれば、「米AppleのiTunesに新しく組み込まれた音楽ソーシャルネットワーキングサービス Ping に、早くもスパムや詐欺メッセージが氾濫している。」ということを大手セキュリティ・ベンダーの英Sophosが伝えた。



Ping を組み込んだiTunes 10は9月1日に発表されたが、Sophos研究者によれば、「翌2日には既に、スパムや詐欺メッセージが殺到する状況になっており、現時点で最も多いのは、アンケートに答えるとiPhoneがただでもらえると思い込ませ、リンクをクリックさせようとする手口だ。」という。


こうした手口はFacebookなどの大手SNSでも横行しているが、「Ping はスパムや不正リンクを遮断するためのフィルタを実装していないため、不正をはたらく場として目をつけられている。」とSophos研究者は指摘している。


Appleは2日の時点で、人気アーティストのページのスパム削除に乗り出したが、まだ手作業で削除を行っている段階であるため、非常に時間がかかっている。


Ping にも現時点で不快なメッセージの投稿を防ぐための初歩的なフィルタは組み込まれている。これを拡張すれば詐欺メッセージや不正なリンクも遮断できるはずだが、それまでの間ユーザーは、 Ping に投稿される内容には用心した方がいい。」」とSophosは忠告している。