暑い晴れ


ホンマ暑い晴れ


「いつまで続くねん、この暑さむかっ」とぼやいたところで、よけいに暑くなるだけなので、この辺にしておこう。



こういう暑さが続く真夏の夜の風物詩といえば、『肝試し』や『怪談』といった納涼恐怖体験だろう。


遊園地のお化け屋敷や怪談話の会(←怪談話と言えば稲川さんですよね)など、この時期限定のイベントは多い。


この肝試しや怪談における納涼という言葉は日本独自のものなのだ。


日本では「恐怖=涼しい」という感覚は常識のようになっている。


だが、海外では恐怖を涼しいとする感覚はないそうだ。


まあ、確かに人間は恐怖を感じると毛穴が収縮したり冷や汗をかいたりするのだが、その際に鳥肌が立つので「寒くなると鳥肌が立つ」という感覚と同じとして、恐怖感を「涼しい」としただけなのだ。


単なる“こじつけ”に過ぎない感覚が海外で理解されないのは当たり前だろう。


中にはもっともらしく、「古代中国で生まれた陰陽五行説と天文学、易学が結びついて生まれた『陰陽道』に由来する。」と無理やりこじつけて論じられることもあるが、それはスルーしてもいいだろう。



『幽霊』のイメージと言えば、“足がない”ことだろう。


この「幽霊には足がない」というイメージは、江戸時代に活躍した絵師・円山応挙が描いた幽霊画には足が描かれていなかったため、「幽霊には足がない」というイメージ定着したに過ぎない。


この幽霊画に足が描かれていなかったのは「“得体の知れないもの”は、ぼんやりと見える」ということを表していたのである。



では、『幽霊』と『お化け』の違いとはいったい何なのか?


一般には、「足がないのが幽霊で、あるのがお化け」というのが定説のようにもなっている。


かつて「メイクを落とした時の嫁さんのようなタイプがお化け」と言って思いっきり怒られた父の意見もあるが、これは却下。


実際、『幽霊』と『お化け』の違いについては様々な説があり、冗談めいたものからまことしやかなものまで混沌としている。




じゃあ、どうやって区別するか?



これについては、民俗学者・柳田国男の見解が、研究者の間では主流となっているそうである。


1「特定の時間(丑三つ時)、特定の相手に対してだけ、場所を選ばずに現れる人間の霊」が『幽霊』、

2「丑三つ時に限らず特定の場所に現れ、誰にでも見えてしまう動物や器物、または人間の霊」をまとめて『お化け』


とのことだ。



これが、心霊科学で見てみると、さらに興味深い。


霊体とよばれるものには大きく分けて悪霊と善霊の2つに分けられ、


善霊においては、主護霊、守護霊、指導霊の3つの種類がある。

主護霊は、何百年か前に亡くなった先祖が護るためにその人物についている。

守護霊は、直接血筋ではないが、高級霊となるためにその人物の守りにつく。

指導霊は、血筋とは全く関係がなく、その人物の趣味や特技に関して影響を与える。


これら3つの背後霊が一人の人間についていると言われている。

ここでいう高級霊とは、霊のランクをいう。


心霊科学では、世界は人間界、霊界、神霊界(神界ともいう)、冥界、魔界の5つに分かれているとされている(これらの詳細については諸説あるので割愛する)。



悪霊については、文字通り人に禍(わざわい)をなす存在であり、暗闇、不浄の場所を住処とし、人間の恐怖心を喰(えさ)にしている。

それゆえ、姿かたちも禍々しくなり、人間とは程遠くなっていく。

これがいわゆる『お化け』と言っても間違いではない(←俺から言わせれば単なる“化け物”)。


もっと言えば、他にも霊には“地縛霊(読んで字のごとく、死んだ場所から離れられない状態の霊)”、“浮遊霊(あたりかまわずどこにでも現れる霊)などがある。



これら霊が“出る”という場所をデジタル機器を使用して調査してみると、さらに面白いことが分かる。


サーモグラフィでそれらの場所を見ると、“そこ”だけ周りと温度が違うことが分かる。


また、デジタルカメラやデジタルビデオカメラで撮影したデータを色調したり、音声分析すると、周波数の違いが出てくる。


ただし、こういう類のものの調査についてはお勧めできない。


まともに生きて帰れる保証はないからだ。


そういう調査については、テレビの特番にでも任せておけばいい。




今回は、体験談とは違ったけど、楽しめたかな(^_^;)