これは、天王星です。
天王星(=Uranus)ウラヌスは、太陽系の惑星の中で3番目に大きい星です。
1781年3月13日、イギリスの天文学者ウィリアム・ハーシェルにより発見されました。
最大等級+5.6等のため、最接近時は肉眼で見えることもあります。
天王星は主にガスと多様な氷から成っています。
大気には水素が約83%、ヘリウムが15%、メタンが2%含まれています。
内部は重い元素に富み、岩石のほか、酸素、炭素、窒素から成っています。
天王星が青緑色に見えるのは大気に含まれるメタンによって赤色光が吸収されるためです。
天王星には2005年の時点で27個の衛星が発見され、すべてが命名されています。
これは、その衛星の一つ、オベロンです↓。
衛星の名前はウィリアム・シェイクスピアかアレキサンダー・ポープの作品中の登場人物名がつけられています。
ちなみに、ウラヌス=天王星は古代人の命名ではなく、近世以降に発見された惑星に、他の惑星に倣い「未使用の神話上の大物」の名が付けられたもので、天体の外見や運行上の特徴と付けられた神名の関わりは希薄です。
なお、名称のUranusは、ギリシア神話における天の神ウーラノス(ラテン文字転写:Ouranos)のラテン語形です。
ウラヌスはギリシア神話の主神ゼウスの祖父にあたります。
東洋占星術において、天王星は古代には知られていなかったため七曜・九曜には含まれていませんが、10大天体の1つです。
西洋占星術では、宝瓶宮(みずがめ)の支配星で、凶星でとされ、変化を示し、改革、離別、不安定、電撃に当てはめられています。

