これは、土星です。
太陽系内の惑星では木星に次いで大きい、ガスを主成分とするガス惑星です。
見た目の大きな特徴として、惑星の周りに明確に見えるリング(環)があります。
木星に次いで太陽系で2番目に大きな惑星であり、直径は地球の約9.4倍、質量は約95倍です。
しかし、土星は太陽系の中で一番密度が低く、平均密度は水よりも低い約0.68 g/cm3(立方センチメートル)となっています。
このため、「もし土星を水に入れることができれば、水に浮く」と言われています(ちなみに、太陽系の中で最も密度の高い惑星は地球です)。
土星は、赤道直径120,536 km 、極直径108,728 kmと明らかに上下に潰れて見え、扁平です(扁平率0.108)。
これは土星の高速な自転と密度の低さのためです。
最近の望遠鏡や性能のよい双眼鏡を使えば土星のリングは容易に観測することができます。
これは、土星のリングのアップです。衛星ミマスが写り込んでいます↓。
下の写真には、土星のリングの左上に衛星エンケラドスが写っています↓。
これは、衛星エンケラドスのアップです↓。
リングは土星の赤道から 6,630 km の距離から 120,700 km の距離まで広がっており、シリカや酸化鉄、氷の粒子などで構成されています。
粒子は細かい塵状のものから、小さな自動車程度の物まで様々です。
土星には多くの衛星が発見されており、2009年5月現在、64個の衛星が発見されており、うち3個が確認中です。
発見された衛星のうち、53個には名前がつけられています。
これは、衛星ディオーネです↓。
これは、衛星レア。
これは、衛星イアペトゥス(イアペタス)↓。
これは、衛星テティスです。表面に長い峡谷が見えます↓。
そして、このいびつな形の衛星がハイペリオンです↓。
土星のリング(環)はこれらの衛星と深く関係があり、大きなリングと比べてこれらの小さな衛星の軌道を正確に知ることは困難です。
この写真には衛星タイタンが写っています↓。
ちなみに、土星で最も大きな衛星であるタイタンは太陽系にある衛星の中で唯一濃い大気を持ちます。
これは、衛星タイタンのアップです↓。
1980年、ボイジャー1号の観測により、北極上空に地球四個分に相当する大きさの正六角形に近似した渦状の構造を発見されました。
2007年のカッシーニでの赤外線観測でも継続して確認されており、2009年には可視光での観測が期待されている。
幅約2万5千km、高さ100kmのこの構造は、自転方向と同じ反時計回りの回転を行っています。
現在のところ生成のメカニズムや存在の期間は解明されていませんが、バケツに水を入れてバケツを単に高速回転させたときにも正多角形の渦が生成されることが流体力学などではよく知られており、ほぼ同様の生成メカニズムである可能性があります。
地球上でもたとえばハリケーン・イザベルなどにおいて、多角形渦をなすハリケーンや台風の目が観測されていいます。
これが、その六角形構造のアップ画像で、六角形の構造の周りにある青いリングはオーロラです。
これは、土星の北極に現れたオーロラを撮ったものです↓。
さらに、こちらは、赤いオーロラが出現しています。
土星は、神話では英名サターンといい、ローマ神話の農耕神サトゥルヌスに由来しています。
太陽から遠く運行が遅いことから年老いた神の名がつけられたのです。
習合されるギリシャ神話の神は、農耕神クロノス(クロノスは大神ゼウスの父で、ゼウスに殺された)。
東洋占星術では、土星は七曜・九曜の1つで、10大天体の1つです。
西洋占星術では、磨羯宮の支配星で、宝瓶宮の副支配星で、凶星とされており、制限を示し、規律、教育、安定、不動産に当てはめられています。













