報道によれば、米ラスベガスで開かれているセキュリティカンファレンスのBlack Hatで、モバイルセキュリティを手掛けるLookoutが携帯電話アプリケーションの分析結果を報告し、「ユーザーの電話番号などの情報を外部に送信している不審な壁紙アプリが見つかった。」と伝えた。


同社によると、このモバイルアプリケーションの分析プロジェクトでは、「Android Marketで提供されている壁紙アプリケーションの中に、一見すると不必要と思われるデータを収集しているものが見つかった。」とのことだ。


問題の壁紙アプリケーションは、

1ユーザーの携帯電話番号、

2加入者識別番号、

3ボイスメール番号、

といったデータを外部のサーバに転送していたことが調査により判明している。


このアプリケーションのデベロッパーが開発したものは、推定で100万~400万回もダウンロードされているとみられている。


ただし、「壁紙がこうしたデータを収集するのは不審ではあるが、悪質な行為に利用されたという証拠はない。」としている。


が、表に出ていないだけで、水面下ではブラックマーケットに個人情報が流れているということが推測できる。


現在、Googleに協力して問題のアプリケーションの調査を進めているという。



Lookoutによれば、「Androidに限らず、iPhone、BlackBerry、Symbianなどあらゆるプラットフォームのモバイルアプリケーションがユーザーの情報を収集している可能性がある。」という。


「ユーザーはこうした実態を認識して、アプリケーションをダウンロードする際は慎重を期した方がいい。」と呼び掛けている。【