この画像は南インド洋上空約350kmから国際宇宙ステーションから撮影されたものです。
緑色の長いリボンのように揺らめいている様子が撮られています。
オーロラが発生する原因は、太陽によるコロナ質量放出と地球の磁気圏の相互作用によるものです。
つまり、どういうことかというと…。
太陽の磁場に蓄えられたエネルギーが爆弾のように炸裂する現象を“太陽フレア”といい、この太陽フレアが放出するエネルギーは10の26乗ジュール(ジュール=エネルギーを表す単位)で、これは1メガトン級の核爆弾の150億個分に相当します。
しかも、太陽フレアは、その膨大なエネルギーをわずか1時間程度で一気に放出してしまいます。
また、この太陽フレアには、エックス線やガンマ線などの放射線や高エネルギー粒子が多く含まれ、光速で進むそれらはたった8分で地球に到達します。
この太陽フレアが発生した場合、地球へ向かい太陽から遠ざかっていくエネルギーがある一方で、太陽に向かうエネルギーも存在します。
この時、太陽面には地球規模の数万倍で地震波を生み出し、その地震波によって太陽の周囲にある磁力線が一時的に切れ、再結合してエネルギーを放出します。
これが連鎖的に発しすると、より大きなエネルギーとなり、磁場に閉じ込められていた物質が強烈な圧力で膨張し、太陽フレアよりも膨大な物質が放出されます。
これを“コロナ質量放出”といいます。
このコロナ質量放出が地球に到達すると、地球の磁場と相互作用を起こします。
磁場によって加速された粒子は地球の大気圏と衝突し、大気中の分子をイオン化して緑色や赤色の光を放ちます。
これがオーロラなのです。
